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転職活動では何社応募する?複数応募のメリットや注意点を解説

転職活動で「何社受けるか」は、失敗・成功を分ける重要なポイントです。適切な応募数を見極めることが、転職後の納得感に繋がります。

この記事では309名へのアンケート調査をもとに、応募数ごとの傾向や複数応募のメリット、注意点について解説します。

転職活動では何社受ける?応募数をアンケート調査

転職活動では何社受ける?応募数をアンケート調査
転職活動では何社受けるべきか、応募数を調査するために、309名へ以下のアンケートを実施しました。

  • 転職活動中の応募数
  • 【年齢別】転職活動中の応募数
  • 【転職タイプ別】転職活動中の応募数
  • 応募数別の転職活動期間
  • 応募数別の転職満足度

結果について詳しく解説します。

転職活動中の応募数

転職活動中の応募数を調査した結果は以下のとおりです。
転職活動中の応募数

応募数割合
1〜5社74.4%
6〜10社12.9%
11〜15社6.8%
16〜20社2.3%
21社以上3.6%

8割以上が、転職活動中に1〜10社に応募したと回答しました。その内の7割以上が、1〜5社で内定を獲得しています。

上記の結果から、転職活動では手あたり次第に応募するのではなく、応募数をある程度絞っている人が多いことがうかがえます。

【年齢別】転職活動中の応募数

年齢別に転職活動中の応募数を調査しました。結果は以下のとおりです。

【年齢別】転職活動中の応募数1〜5社6〜10社11〜15社16〜20社21社以上
20代79.22%14.29%3.90%0.00%2.60%
30代68.91%15.97%7.56%4.20%3.36%
40代77.03%8.11%8.11%1.35%5.41%
50代74.19%9.68%9.68%3.23%3.23%
60代85.71%14.29%0.00%0.00%0.00%

どの年代でも8割以上が1〜10社以内で内定を獲得しています。特に20代は9割以上が10社以内で入社が決まるという結果です。

30代以降は応募数にバラつきが見られ、若い世代より個人のスキルや経験によって応募数に差が出ることがうかがえます。

【転職タイプ別】転職活動中の応募数

転職活動中の応募数を転職タイプ別に分けて調査した結果は以下のようになりました。

転職タイプ/応募数1〜5社6〜10社11〜15社16〜20社21社以上
同職種・同業界への転職77.69%11.57%7.44%0.83%2.48%
同職種・異業界への転職60.00%20.00%10.91%1.82%7.27%
異業種・同業界への転職76.19%9.52%14.29%0.00%0.00%
異業種・異業界への転職77.68%11.61%2.68%4.46%3.57%

同職種・同業界への転職は、今までのスキルや経験が活かせる自信からか、約9割(89.26%)が10社以内に絞っています。

同職種・異業界への転職では1〜5社が60.00%と最も低く、11社以上は20.00%と最多です。異業界へ挑戦するため内定獲得の可能性を高めようと、多くの企業に応募する人が多いことがうかがえます。

異業種・同業界への転職では、業種を変えることで通過率が予測できないためか、11~15社が14.29%と、やや多めに応募する傾向がありました。

異業種・異業界への転職は1〜5社が約7割で、11社以上は4タイプ中で最も少ない10.72%という結果です。全く新しい分野に挑戦する場合は、転職の軸をはっきりとさせて少数の応募で臨む人が多いのではないかと推測できます。

応募数別の転職活動期間

応募数別の転職活動期間を調査した結果は以下のとおりです。
応募数別の転職期間

応募数/転職活動期間1ヶ月未満1カ月以上~2カ月未満2カ月以上~3カ月未満3カ月以上~4カ月未満3カ月以上~4カ月未満5カ月以上~6カ月未満6カ月以上~1年未満1年以上

1〜5社22.61%32.17%20.87%7.83%4.35%2.61%5.22%4.35%
6〜10社2.50%20.00%42.50%12.50%0.00%12.50%5.00%5.00%

11〜15社4.76%14.29%19.05%23.81%9.52%9.52%19.05%0.00%
16〜20社0.00%14.29%42.86%0.00%0.00%14.29%28.57%0.00%
21〜25社14.29%0.00%28.57%0.00%28.57%0.00%42.86%42.86%

応募数が少ない方が早く転職活動が終わる傾向にあり、1〜5社に応募した人の約7割は3カ月以内、6〜10社に応募した人は約6割が3カ月以内に入社が決まっています。

応募数が多いほど転職活動が長期化する割合も増え、21〜25社に応募した人は半数以上が入社まで6カ月以上かかったと回答しました。

応募数が多いと転職活動が長引く要因として、書類準備や面接対策が間に合わず選考の質が落ちてしまうことが考えられます。

また、多くの企業を見すぎて迷ってしまうと、転職の軸がぶれて転職活動が長期化しがちです。自分に合った企業を見定めるために、しっかりと自己分析をして転職先に求める条件の優先順位を決めておくと良いでしょう。

応募数別の転職満足度

応募数別の転職満足度を調査した結果をまとめました。
応募数別の転職満足度

応募数/満足感満足しているやや満足しているやや不満がある不満がある
1〜5社30.43%50.00%14.35%5.22%
6〜10社27.50%50.00%17.50%5.00%
11〜15社33.33%33.33%33.33%0.00%
16〜20社14.29%42.86%28.57%14.29%
21社以上36.36%45.45%9.09%9.09%

1〜5社、21社以上に応募した人の約8割以上が「やや満足している」「満足している」と回答しています。

応募数が少ない場合は、本気度が高い企業に絞ったことで結果的に満足感が得られたことが考えられます。多くの企業に応募をした場合は、納得がいくまで選考を重ねた結果が後悔のない転職に繋がったことが推測できます。

一方で「やや不満がある」「不満がある」の割合が多いのは、16〜20社に応募した人です。中途半端な応募数で転職活動を終えたことが「もっと絞ればよかった/もっと数を打てばよかった」という後悔に繋がっているのではないかと推測できます。

転職活動で内定を獲得するには何社応募する必要がある?

転職活動で内定を獲得するには何社応募する必要がある?
転職活動で内定を獲得するには何社応募する必要があるかは、個人の経験やスキル、状況によって異なります。

一般的には5〜10社に応募するのが目安とされていますが、明確な正解はありません。これまでの経験やスキルが活かせる企業であれば、少ない応募数でも内定獲得の可能性が高まります。

一方で、未経験の業界や職種に転職する場合は難易度が上がるため、応募数が増える傾向にあります。転職活動を在職中か退職後に行うかによってもベストな応募数は異なるため、自分の状況に合わせて無理のない範囲で応募することが大切です。

転職活動で結果がでるまで1社ずつ応募するのは危険?

転職活動で結果がでるまで1社ずつ応募するのは危険?
転職活動で結果がでるまで1社ずつ応募するのは危険です。選考結果を待つ時間が長くなるうえに、不採用が続いた場合は精神的な負担も大きくなります。

また、企業同士の比較が難しいことから、転職の軸がぶれやすくなる点もデメリットです。複数社に応募することで選択肢が増え、効率的に転職活動を進められます。

転職後の満足度を高めるためにも、並行して応募を進めましょう。

転職活動では複数社に同時応募しよう

転職活動では複数社に同時応募しよう
転職活動では複数社に同時応募しましょう。以下で複数社に応募した方が良い理由やメリットを紹介します。

  • 転職成功者に複数応募した人が多い理由
  • 転職活動で複数応募するメリット

詳しく解説します。

転職成功者に複数応募した人が多い理由

転職成功者に複数応募した人が多い理由は、複数社に応募することで選考通過の機会が増え、内定をもらえる可能性が高まるからです。

また、さまざまな企業の選考を経験することで、自分では気づけなかった新たな強みが発見できる場合もあります。

選考を重ねることで面接対応力や自己PRの精度が向上することも通過率アップに繋がります。

転職活動で複数応募するメリット

転職活動で複数応募するメリットは以下が挙げられます。

  • 内定獲得のチャンス増える
  • 複数の企業を比較できるため自分に合った企業を選べる
  • 面接経験を積むことで面接対応力や自己PRの精度が上がる

複数応募するメリットは、1社ずつ応募して選考するより内定獲得の可能性が高まる点です。

複数社の選考を通して各企業の対応やスピード感、面接官の印象を比較できます。また、複数の内定をもらえた場合、給与や働き方を比較して条件の良い方へ入社が可能です。

面接経験を重ねることで自己PRや志望動機の伝え方が洗練され、自信を持って選考に臨めるようになる点も大きなメリットです。

転職活動では同時に何社応募できる?

転職活動では同時に何社応募できる?
転職活動では同時に何社応募できるかに明確な決まりはありませんが、5~10社程度に応募するのが一般的です。

適切な応募数は個人の状況によって異なります。働きながら転職活動をする場合は、業務と両立できる範囲で応募しましょう。

転職活動で重視するべきことは、応募書類や面接で自分を効果的にアピールすることです。手当たり次第に数を打つのではなく、書類準備や面接対策をしっかりと行い選考の質を高めることを心がけましょう。

転職活動で複数応募する際の注意点

転職活動で複数応募する際の注意点
転職活動で複数応募する際の注意点は以下の通りです。

  • 応募先に優先順位をつける
  • スケジュールをしっかり立てる
  • しっかり準備ができる応募数にとどめる

以下で詳しく解説します。

注意点①応募先に優先順位をつける

転職活動で複数応募する際の注意点は、応募先に優先順位をつけることです。複数の企業から内定をもらった際に入社先を迷わないために、応募企業に優先順位を設定しておくと良いでしょう。

転職後のミスマッチを防ぐには、応募企業の業務内容や給与、社風を比較し、自分に合った企業を見極めることが重要です。

そのために自己分析を徹底して、自分の中で転職の軸を明確にしておきましょう。

注意点②スケジュールをしっかり立てる

転職活動で複数応募する際の注意点は、スケジュールをしっかり立てることも挙げられます。スケジュール管理を怠ると、応募書類や面接対策が不十分になることや面接日程が重複する恐れがあります。

選考状況は手帳やスプレッドシートで管理し、抜けや漏れがないように注意しましょう。転職エージェントを利用すれば日程調節を代行してもらえるため、スケジュール管理の負担を減らせます。

注意点③しっかり準備ができる応募数にとどめる

転職活動で複数応募する際の注意点3つ目は、しっかり準備ができる応募数にとどめることです。質の高い応募を維持するために、状況に合わせて応募数を調整しましょう。

数を打つことばかり考えて応募すると、書類準備や面接対策が不十分になる恐れがあります。また、働きながら転職活動をする場合は、業務に支障が出ないように注意しましょう。

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