未経験から営業職に転職することは可能？必要なスキルや志望動機の書き方を解説

未経験から営業職に転職成功させるにはどうすれば良いのか分からない、営業職で必要なスキルが知りたいと悩む人も多いでしょう。

本記事では、未経験からでも営業職で転職しやすい業界や営業職に求められるスキル、営業転職を成功させるポイントなどについて詳しく解説します。

未経験から営業転職におすすめの転職エージェントについても紹介してますので、ぜひ営業転職の参考にしてください。

未経験から営業職に転職することは可能

未経験から営業職に転職することは可能です。なぜなら、どの業界でも営業は必要とされる職種だからです。

未経験者を積極的に採用している企業も存在するため、他の職種よりも転職しやすい傾向にあります。

営業職の主な業務は顧客への商品やサービスの提案になりますが、入社後でも商材知識と提案スキルを身につけることが可能です。

コミュニケーションスキルや体力、粘り強さといった他業界でも求められる能力があれば、特別な資格を持っていなくても採用される可能性はあります。

未経験から営業職への転職が厳しいと言われている理由

未経験から営業職への転職が厳しいと言われている理由は、以下の3つです。

詳しく解説します。

ノルマが設定されているときついから

未経験から営業職への転職が厳しいと言われている理由の1つは、ノルマが設定されているときついからです。

営業職は多くの場合、売上や受注件数といった指標が設けられており、決められた期間中に目標を達成することが求められます。

なぜなら、営業職の仕事は企業の経営に大きく影響を受けるためです。社員が営業ノルマを達成できなければ企業の売上目標達成が遠のいてしまい、企業の経営状況が悪化するおそれがあります。

そのため、営業職はノルマが設定されているケースが多いです。成果が出せない時は、上司や先輩から注意を受けたり周囲と比較されて気分が落ち込んだりと、プレッシャーやストレスによってつらいと感じることがあります。

数字で明確に評価されるから

未経験から営業職への転職が厳しいと言われている理由として、数字で明確に評価されることが挙げられます。

営業職は契約件数や売上など達成すべき目標が明確であるため、数字が主な評価基準になるケースが多いです。

いくら多くの労力を割いて顧客の要望に応えても、売り上げが少ないと評価を得られない場合があります。

成果を出せれば昇給や昇進など評価に反映されやすい一方、成果を出せなければモチベーション低下につながるおそれがあります。

実力主義の風潮が強いから

未経験から営業職への転職が厳しいと言われている理由の3つ目は、実力主義の風潮が強いからです。

営業職は定められた期間内に結果を出せるかを重要視されており、様々なスキルを活用して実力を発揮することが求められます。

成果を出せなければ降給や降格する可能性があり、常にプレッシャーを抱えながら仕事しなければなりません。

また、実力主義の職場では競争が激しい傾向にあるため、他者と競い合うことが苦手な人にとっては辛く感じるでしょう。

未経験からでも営業職で転職しやすい業界

未経験からでも営業職で転職しやすい業界は、以下の5つです。

詳しく解説します。

人材サービス業界

未経験からでも営業職で転職しやすい業界1つ目は、人材サービス業界です。人材サービスは求人広告や人材派遣、採用代行などを通じて顧客の採用課題を解決することが主な仕事です。

多種多様な業界を顧客としており、現在は求職者の売り手市場が続いている状況のため需要があります。

採用時には人柄や過去の経験実績を含めたポテンシャルを重視する傾向にあり、ポータブルスキルを持っていれば評価されるでしょう。

未経験でも活躍することが可能であるため、求人数が多いのも特徴です。

ソフトウエア業界（SaaS業界）

未経験からでも営業職で転職しやすい業界として、ソフトウエア業界（SaaS業界）も挙げられます。

IT技術が進化したことで多くの業界でITシステムが導入されているため、需要が安定しているのが特徴です。

営業職の場合は、ITに関する高度な専門知識やスキルは求められません。一方、自社商品を販売する際には、きちんと顧客に説明できるよう基本的なIT知識を身につけておく必要があります。

転職する前に、ITパスポートなど基本知識が身に付く資格を取得しておくと良いです。

広告・インターネット業界

未経験からでも営業職で転職しやすい業界3つ目は、広告・インターネット業界です。近年、オンライン化の普及によりWeb広告のニーズが高まっており、インターネット広告市場が急速に成長しています。

一方、需要が増加しているにもかかわらず人手が不足しているため、営業職未経験者でも歓迎している企業もあります。

インターネット広告は広告閲覧数や商品の購入率など細かい管理や分析力が求められるため、数字に強く地道な作業が得意な人におすすめです。

ただし、転職市場では大変人気のある業界なので、競争率が高いことに注意しましょう。

不動産業界

未経験からでも営業職で転職しやすい業界として、不動産業界も挙げられます。不動産業界は住宅の新規購入や住み替えの提案、リフォーム営業、倉庫のレンタル仲介、投資用マンションの営業など業務の種類が豊富です。

そのため、不動産営業の求人数は多い傾向にあり、未経験者も積極的に採用しています。不動産業界の企業は、インセンティブ制度を導入していたり研修制度が整っていたりと、営業未経験でも働きやすい環境が整備されている場合があります。

研修制度が整っている企業であれば営業未経験でも安心して仕事できるため、未経験者の受け入れ態勢がしっかりしている企業を選ぶことが大切です。

保険業界

未経験からでも営業職で転職しやすい業界5つ目は、保険業界です。生命保険や損害保険など無形商材を取り扱い、主に個人向けに商品販売することが多いです。

保険業界は社会変動に合わせて様々なプランを開発しており、他社との競争が激しい傾向にあるため営業に力を入れています。

そのため、入社後の研修制度が充実している企業が多く、営業未経験でも挑戦しやすいといえます。

保険の知識を身につけることで、専門スキルが身に付くだけでなく日常生活でも活用できる点が魅力的です。

未経験で営業職に転職する際に求められるスキル

未経験で営業職に転職する際に求められるスキルは、以下の5つです。

詳しく解説します。

コミュニケーション能力

未経験で営業職に転職する際に求められるスキル1つ目は、コミュニケーション能力です。

営業職は顧客との信頼関係をスムーズに築き、相手のニーズを引き出すスキルが求められます。

また、顧客のニーズや課題をしっかりと把握したうえで、商品購入を通じて問題解決できることを分かりやすく伝えるスキルも必要です。

そのため、営業職は高いコミュニケーション能力が必要不可欠です。コミュニケーション能力を高めるために、積極的に人と関わる機会を増やしてスキルを磨いていくと良いでしょう。

ヒアリング能力

未経験で営業職に転職する際に求められるスキルとして、ヒアリング能力が挙げられます。

ヒアリングとは、相手の話を聞いて悩みや課題などの情報を収集することを指します。営業はただ一方的に話すだけでなく、顧客の目線に立ち傾聴することが重要です。

顧客のニーズや要求を十分に引き出せなければ、商品やサービスを的確に提案することができず信頼を勝ち取れません。

ヒアリングを丁寧におこなえば、顧客からの信頼を得られ契約などがスムーズに進めることが可能です。

そのため、ヒアリング能力も営業職では必須です。

課題発見・解決力

未経験で営業職に転職する際に求められるスキル3つ目は、課題発見・解決力です。営業では顧客から引き出した情報をもとに、相手が抱える課題点を洗い出して的確に解決できる商品やサービスを提案するスキルが求められます。

時には顧客自身も気づいていない潜在的な課題を発見し、具体的な解決策を提案することで顧客が自社の商品やサービスに魅力を感じ、売上に繋げることが可能です。

提案する際は、論理的かつ分かりやすく話すことで説得力が増し、スムーズに契約や購入まで進められるでしょう。

成長意欲・積極性

未経験で営業職に転職する際に求められるスキルとして、成長意欲・積極性も挙げられます。

企業が未経験者を採用する理由は、入社した後に少しでも早く一人前の社員として成長することを期待しているためです。

未経験からスタートする場合、社会人としての経験を積んでいても最初から成果を上げられるとは限りません。

そのため、自主的にスキルを磨いて工夫と改善を重ねていく成長意欲や、失敗しても諦めずに挑戦し続ける積極性が求められます。

成長意欲と積極性を持ち続ければ、営業未経験でも自ずと成果が出るようになるでしょう。

時間・タスク管理能力

未経験で営業職に転職する際に求められるスキル5つ目は、時間・タスク管理能力です。

営業職は顧客の対応だけでなく、資料作成や商品の納品・請求の手続きなど多くの業務を同時に進める必要があります。

繫雑な仕事をこなしながら成果を出さなければならないため、限られた時間の中で効率良く業務を進めることが大切です。

そのため、営業職は緻密なスケジュール管理やタスク管理能力が求められます。

未経験で営業職に転職する際に持っておきたい資格

未経験で営業職に転職する際に持っておきたい資格は、以下の2つです。

営業士は営業職の基本を理解していることを証明できる資格で、初級・上級・マスターの3段階に分かれています。

営業未経験の人は、営業の全般的な基礎知識とスキルが身に付く初級取得を目指すと良いです。

MOSは、WorldやExcelなどのマイクロオフィスソフトを使いこなせることを証明できる資格です。

資格取得すれば、プレゼン資料や報告書などパソコン作業をスムーズに進められることをアピールできます。

上記以外にも、ITパスポートなど目指す業界に合った資格を取得すれば、さらに高い評価を受けられる可能性があります。

未経験から営業職に転職する際の事前準備

未経験から営業職に転職する際の事前準備として、以下の4つが挙げられます。

詳しく解説します。

スキルの棚卸しをおこなう

未経験から営業職に転職する際の事前準備1つ目は、スキルの棚卸しをおこなうことです。

これまでの経験や培ってきたスキルを整理し可視化することで、自分の実績を振り返り履歴書や職務経歴書の作成に役立ちます。

また、今後自分が身につけたいスキルを確認することで転職の方向性が定まり、効率的に転職活動を進めることが可能です。

そのため、転職する前にスキルの棚卸しをおこない、自分を客観的に評価することが大切です。

業界研究で深堀りする

未経験から営業職に転職する際の事前準備として、業界研究で深堀りすることが挙げられます。

目指したい業界が決まっていない人は、様々な業界の特徴や市場動向など広い視野で情報収集しましょう。

自身のスキルや経験が活かせなかったり興味のない業界を選んだりすると、早期離職の原因になるためです。

志望する業界が決まっている場合でも、詳しく業界研究して理解を深めることで志望動機が明確になり、自信を持って面接に臨むことができます。

各企業の特徴から志望する業界の将来性や安定性についても調査することで、長く勤められる企業を見つけられるでしょう。

自分のどの営業スタイルが合うのかを検討する

未経験から営業職に転職する際の事前準備には、自分のどの営業スタイルが合うのかを検討することも重要です。

なぜなら、企業によって営業スタイルが異なるため、自身の適性を見極める必要があるからです。

営業スタイルについて、以下の表に分かりやすくまとめました。

営業スタイル	特徴
個人営業	一般消費者など個人を対象としており、住宅や保険、自動車など生活に関連する商品を扱うことが多いのが特徴。 販売・サービス職に近いスタイルで、顧客の課題やニーズに対して柔軟かつ迅速に対応するスキルが求められる。
法人営業	企業を顧客として営業をおこない、取り扱う商品は求人情報やソフトウェアサービス、広告など多岐に渡る。 顧客企業のビジネスを支援する商品を提案するなど高度なビジネススキルが求められ、取引金額や契約規模が大きくなる傾向にある。
新規開拓営業	新しい顧客に対してアプローチする営業スタイル。初対面の人と信頼関係を築いて自社商材の魅力をアピールするなど、高度なコミュニケーションスキルとプレゼンスキルが求められる。成績に応じてインセンティブが発生するケースが多い。
ルート営業	既に取引している顧客に対して、さらにアプローチをかけるスタイル。継続的に取引しながら新しいニーズを引き出したり、新商品をアピールしたりすることが求められる。売上を大きく伸ばせることは少ないが、顧客としっかり関係性を築くことができる。

自分の適性を見極めて、応募する企業がどのような営業スタイルなのか事前に把握しておくことが重要です。

コミュニケーション力を高める

未経験から営業職に転職する際の事前準備4つ目は、コミュニケーション力を高めることです。

営業職は顧客との信頼関係を構築し、顧客が抱える課題やニーズを深く理解することが求められます。

ただ単に話を聞いたり一方的に話すのではなく、質問を投げかけて共感を示すことで顧客との信頼関係を築くことが可能です。

さらに、商品やサービスに関する深い知識を持てば顧客に的確な提案ができ、結果として成果につながるでしょう。

そのため、仕事やプライベートに関わらず意識的にコミュニケーションスキルを磨くと良いです。

未経験からの営業転職を成功させるポイント

未経験からの営業転職を成功させるポイントは、以下の4つです。

詳しく解説します。

営業職を選んだ理由と前職の離職理由を明確にする

未経験からの営業転職を成功させるポイント1つ目は、営業職を選んだ理由と前職の離職理由を明確にすることです。

未経験から営業職に転職する際は、営業職を志望するきっかけとなったエピソードを説明することが大切です。

営業職に転職したい理由が、具体的かつ一貫性のある内容であれば採用担当者に熱意が伝わります。

また、面接の際に前職を離職した理由も問われる可能があるため、離職理由も明確にしておきましょう。

離職理由と営業職に転職したい理由に矛盾がないよう注意しつつ、相手が納得する内容にすることが重要です。

企業に対して貢献できる内容を具体的に伝える

未経験からの営業転職を成功させるポイントとして、企業に対して貢献できる内容を具体的に伝えることが挙げられます。

企業は、未経験者であっても自社にきちんと貢献してくれる人材を求めて採用活動をしています。

新卒者のように熱意を伝えるだけではアピール不足になり、転職成功につながりません。これまで得てきた経験をどのように営業職で活かすのか具体的に伝え、自分が企業が求めている人材であることをアピールすることが大切です。

自己PRのポイントを抑える

未経験からの営業転職を成功させるポイント3つ目は、自己PRのポイントを抑えることです。

未経験者は実績を示すことが難しいため、経験者以上に自己PRに説得力が求められます。

そのため、自身の実績を数字で示したり上司や顧客からの評価を伝えたりと、客観的かつ具体的なエピソードを含めることが重要です。

また、営業職でどのように学びを深めたいのかなど、向上心を伝えることも有効的です。

転職エージェントを利用する

未経験からの営業転職を成功させるポイントとして、転職エージェントを利用することが挙げられます。

営業転職成功において、採用担当者の考えをイメージすることは大変重要なポイントです。

未経験者は営業職の実績がないため、採用担当者はスキルや経験、人柄など広い視野を持ちながら自社で活躍できるかを見極めます。

転職エージェントを利用すれば、採用担当者の考えを理解しているキャリアアドバイザーから適切なアドバイスをもらえます。

また、書類添削や面接対策などさまざまな支援を受けられるため、営業未経験でも効率的に転職活動することが可能です。

未経験から営業職へ転職する際の注意点

未経験から営業職へ転職する際の注意点は、以下の3つです。

営業職は未経験者からでもスキルやキャリアアップできるチャンスはありますが、決して楽な仕事ではありません。

顧客から提案を断られることは日常茶飯事であり、新規顧客へのアプローチや既存顧客への提案が上手くいかない場合があります。

また、営業職は企業の成長を支えるために常に成果を出すことが求められ、日々プレッシャーに耐えながら目標を達成しなければなりません。

顧客対応や資料作成などによって、残業が発生することもあります。営業職の現実を理解したうえで、しっかりと事前準備してから転職することが大切です。

未経験から営業職へ転職する際に利用するべき転職エージェント

未経験から営業職へ転職する際に利用するべき転職エージェントは、以下の3つです。

詳しく解説します。

hape Agent

出典：agent.hape.co.jp

運営会社	株式会社hape(エイプ)
公開求人数	約3,800件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
拠点	東京本社 東京都渋谷区渋谷3-6-3 渋谷363清水ビル4階 （他3拠点：大阪、名古屋、福岡）
料金	無料

hape Agentは、営業職に特化した転職エージェントです。1人のキャリアコンサルタントが求職者と企業の両方を担当する一気貫通型であるため、求人情報だけでは得られない詳しい情報を得ることができます。

また、担当コンサルタントが口頭で求人一つひとつ説明しながら紹介してくれるため、求人の内容を深く理解することが可能です。

初めて転職活動する人や、じっくり時間をかけてサポートしてほしい人におすすめです。

マーズキャリア

出典：marscareer.online

運営会社	株式会社ZEROGRA
公開求人数	非公開
非公開求人数	非公開
対応地域	一都三県、京阪神、名古屋、福岡の企業に就業可能の方
拠点	本社：〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田１丁目１３−１　大阪梅田ツインタワーズ・サウス１５F「Signature」
料金	無料

マーズキャリアは、20代の営業職転職支援に特化した転職エージェントです。営業職の求人数が豊富なだけでなく、営業職転職に詳しいキャリアアドバイザーが多数在籍しています。

豊富な業界知識から希望条件やキャリア目標に最適な求人を紹介してくれ、選考対策など転職サポートが充実しているのも魅力的です。

20代で営業職にチャレンジしたい人や、丁寧なサポートを受けたい人におすすめです。

マーキャリNEXT CAREER

出典：next.mar-cari.jp

運営会社	株式会社エムエム総研
公開求人数	約43,000件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
拠点	〒060-0001 札幌市中央区北1条西5丁目2番地 興銀ビル9F (全国7拠点)
料金	無料

マーキャリNEXT CAREERは、IT業界の営業職であるデジタルセールスに特化した転職エージェントです。

SaaS企業やITベンチャー企業の求人を多数取り扱っており、IT業界で営業職に挑戦したい人におすすめです。

デジタルセールス職に詳しいキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングしてくれるため、希望条件に合う求人を見つけられます。

また、企業理解力が高いアドバイザーが在籍しているため、的確なアドバイスをもらうことが可能です。

未経験者が知っておくべき営業職の基本知識

未経験者が知っておくべき営業職の基本知識は、以下の3つです。

詳しく解説します。

営業職の仕事内容と流れ

営業職の仕事内容と流れは、以下の通りです。

営業を開始する前に具体的な目標を立てたり営業先を選定することは、効率的に成果を出すためには重要な作業です。

ヒアリングをしながら顧客が抱える課題を解決する提案をおこない、ビジネススキルを駆使して契約成立につなげていきます。

契約内容に基づいて商品やサービスを納品し、請求をおこなうのも営業職の仕事です。納品が完了した後も、顧客との関係維持やトラブルが発生した場合の対応など、アフターフォローを意識することも大切です。

営業職のやりがい

営業職の主なやりがいは、以下の3つです。

営業職は努力した分だけ数字としてはっきりと示され、ノルマを達成すると給料に反映されます。

成績評価によっては入社歴や年齢に関係なく昇進・昇格できるのも、営業職ならではです。

また、顧客の課題を解決するために自社商品を提案し、顧客から直接感謝されることでやりがいを感じられます。

さまざまな顧客や関係者と接するため、自然と対人スキルが鍛えられるのも営業職の大きなメリットです。

営業職の大変さ

営業職の大変さとして、以下の3つが挙げられます。

営業職は常にノルマや営業成績を意識しなければならないため、ストレスが溜まる場合があります。

適度な緊張感は生産性を高めますが、過度なストレスがかかると体調不良の原因になり得るので、自己管理の徹底が必要です。

営業職はインセンティブ制度を設けている企業が多く、固定給にプラスして手当として上乗せされます。

実績が良ければ収入は高くなりますが、実績が悪いと収入が減る可能性があるため、収入の見込みが不安定です。

そのため、実績を常に維持し続ける努力が大切です。

未経験からの営業転職に関するよくある質問

未経験からの営業転職に関するよくある質問を紹介します。

未経験からの営業転職における志望動機の書き方は？

未経験からの営業転職における志望動機の書き方として、以下の3つが挙げられます。

未経験者はまず営業職に興味があり、熱意があることをアピールすることが大切です。また、営業職は数字で結果を問われる仕事であるため、営業職の厳しさを理解していることも伝えましょう。

過去の経験やスキルを営業職にどのように活かせるかを具体的にアピールすれば、営業未経験であっても採用担当者を納得させることができるでしょう。

未経験から海外営業に転職することは可能？

未経験から海外営業に転職することは可能ですが、難易度が高い点に注意が必要です。

海外営業はビジネス実用レベルで英語を話せるのは勿論のこと、高度なビジネススキルが求められるからです。

営業未経験である場合は、まず法人営業の経験を国内で積んでから海外営業の求人に応募すると採用されやすくなります。

求人情報に掲載されている「営業職」特有の言葉は？

求人情報に掲載されている営業職特有の言葉について、以下の表に分かりやすくまとめました。

用語	意味
BtoB	Business to Businessを略した言葉で、法人営業のことを指す。メーカーや商社、広告代理店など企業に向けて商品・サービスを提案する。
BtoC	Business to Customerを略した言葉で、個人営業のことを指す。個人に対して直接商品やサービスを提案する。
有形商材	日用品や家電、不動産など目に見えて触れることのできる商品のことを指す。顧客が実際に商品に触れられるため、購買意欲を高めやすいのが特徴。
無形商材	ソフトウェアや保険、広告など形がない商材やサービスのことを指す。顧客の抱える課題をヒアリングしたうえで、自社商材でどう解決できるのかといった提案力が求められる。

30代の未経験者が営業職に転職することは可能？

30代の未経験者が営業職に転職することは可能です。なぜなら、営業職は慢性的に人手不足の状態であり、未経験者でも歓迎する求人が他の職種よりも多いためです。

一方、30代になると即戦力が求められるため、20代よりも転職の難易度がやや高くなります。

社会人経験を積んでいる30代は、ポテンシャルよりも職歴やポータブルスキルをアピールすると良いです。

営業職のノルマは厳しい？

営業職のノルマは、業界や企業規模によって大きく異なります。不動産業界や人材サービス業界などは、競争が激しく営業そのものが難しいと言われています。

比較的ノルマが緩い業界は、メーカーやインフラ業界です。ルート営業を中心とした企業が多く、ノルマが緩いもしくはノルマがない場合があります。

ノルマが緩いもしくはノルマがない職場に転職したい場合は、転職エージェントに相談するのも1つの手です。