発達障害に向いている仕事を知りたい。
発達障害の人は就職が難しいと言われますが、症状の違いによってどれくらい就職が難しいか気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、発達障害者の就職が難しいと言われる理由や向いている仕事、就職活動のポイントを解説していきます。
発達障害を抱えている人は就職活動の参考にしてみましょう。
自分に向いている仕事を見つけましょう。
- 発達障害者の就職が難しいと言われる理由
- 発達障害者に向いている仕事・向いていない仕事
- 発達障害者が就職先を探すときのポイント
- 発達障害者向けの就職支援サービス
目次
発達障害者の就職は難しい?就職できない?
発達障害者の就職は難しいのか、以下の項目に分けて見ていきます。
- 発達障害を含む精神障害者の就職率
- 発達障害者は職場定着率が高く精神障害者より就職が有利
- 民間企業で働く発達障害者は増えている
- 障害者の法定雇用率は段階的に引き上げられている
詳しく解説します。
発達障害を含む精神障害者の就職率
発達障害者を含む精神障害者の就職率は令和4年度時点で43.9%です。健常者の就職率は約97%であることから、発達障害者の就職は難しい状況にあると言えます。(引用:厚生労働省|令和4年度障害者職業紹介状況等)
しかし、新規求職申込件数と求職者の数は年々増えてきており、障害者雇用は積極的に行われてる状況です。
障害者雇用の促進を受けて障害者の求職者は増えてきていますが、就職率で見るとまだまだ横ばいの状況が続いています。
コロナが明けて求人数は増加傾向にある
コロナの影響を特に受けやすかった「サービス業」「卸売業・小売業」「製造業」などは、求人数を回復しています。
コロナの影響を受けて雇用枠は減少していたものの、緩やかに改善しつつ障害者雇用も積極的に行われるようになってきています。
しかし求人数が増えた分、求職者も増えているため「就職率」で見ると依然として厳しい状況は変わりません。
発達障害者は職場定着率が高く精神障害者より就職が有利
発達障害者は、身体や精神、知的などの他の障害者に比べて長期定着しやすい傾向にあります。
企業側は長期定着してくれる人材を採用したいと考えているので、就労が安定しにくい気分障害やうつ症状などの精神障害者よりは、発達障害のあるほうが採用で有利になりやすいです。
実際に発達障害の人でも職場に馴染めてコミュニケーションに問題がなければ、仕事をするうえで大きな影響はありません。
発達障害者でも自分に合う仕事に出会えれば、十分活躍できる見込みがあります。
民間企業で働く発達障害者は増えている
民間企業で働く発達障害者は増えてきています。なぜなら2018年に障害者雇用促進法が改正されて以降、障害者における雇用数は急激に増加しているからです。(引用:厚生労働省|平成30年障害者雇用促進法の改正)
障害者雇用促進法の改正に伴う変更点は主に以下の3つです。
- 精神障害者が「障害者雇用義務」の対象に加わる
- 精神障害者の短時間勤務(週20~30時間)の雇用率算定方法が「0.5→1.0」に変更
- 民間企業の法定雇用率が2.0%→2.2%に変更
改正により、民間企業が精神障害者を雇用するメリットが増えたので、2018年以降、障害者の雇用が加速する結果となりました。
障害者の法定雇用率は段階的に引き上げられている
障害者の法定雇用率は段階的に引き上げられています。法定雇用率とは、従業員規模が一定以上に対して「一定割合以上の障害者」の雇用を義務づけた法律のことです。(引用:厚生労働省|障害者雇用のルール)
法定雇用率の推移は以下のようになっています。
- 1988年4月:1.6%
- 1998年7月:1.8%
- 2013年4月:2.0%
- 2018年4月:2.2%
- 2021年3月:2.3%
- 2024年4月:2.5%(現在)
- 2026年7月:2.7%(予定)
2024年4月時点で法定雇用率は2.5%なので、1,000人の従業員がいれば25人以上は障害者を雇用する必要があります。
今後も法定雇用率は増加していく見込みなので、障害者の就職はしやすくなっていくでしょう。
発達障害者の就職が難しいと言われている理由
発達障害者の就職が難しいと言われている理由は以下の3つです。
- 障害が見た目で分からないため配慮しづらい
- 対応ノウハウや経験のある管理職が少ない
- トラブルを起こす可能性がある
ひとつずつ見ていきましょう。
発達障害者の就職が難しい理由①障害が見た目で分からないため配慮しづらい
発達障害者の就職が難しいと言われている理由の1つ目は、障害が見た目で分からないため配慮がしづらいからです。
特にASDやADHDにおいてはコミュニケーションでの配慮が必要ですが、明確な正解がないため会社側は配慮に労力を要します。
さらに、発達障害の二次障害として、うつ病なども複数併発している可能性があるため、必要な配慮が複雑化しやすいです。
配慮内容が明確な身体や内部障害と比べると難しいので、企業側も配慮に気を遣わなければならない人材は採用に消極的になります。
してほしい配慮の内容をあらかじめ具体的に伝えておくと、会社側も対応しやすくなります。
発達障害者の就職が難しい理由②対応ノウハウや経験のある管理職が少ない
発達障害者の就職が難しいと言われている理由として、対応ノウハウや経験のある管理職が少ないことが挙げられます。
部下を持つ管理職からすると、コミュニケーションが取りやすく職場に馴染んで活躍してくれる人を採用したいと思うものです。
しかし、コミュニケーションに難がある人材を採用してしまうと、管理以外の業務調整も必要となり、手が回らなくなってしまいます。
そのため、応募が集まる企業ほど、配慮内容がシンプルで職場に適応しやすい身体障害者や内部障害者の方が採用されやすいです。
発達障害者の就職が難しい理由③トラブルを起こす可能性がある
発達障害者の就職が難しいと言われている理由の3つ目は、トラブルを起こす可能性があるからです。
部下が問題を起こしてしまうと、上司である管理職が責任を持って解決しなければなりません。
発達障害者が問題を起こすと、コミュニケーション全般で気を遣う必要があり、やり取りにも時間がかかるので、心理的に疲弊してしまいます。
会社としてもなるべく問題を起こさない人や、問題を起こしても解決に困らない人を積極的に採用したいと考えます。
問題を起こしてしまったときの対処法をあらかじめ確認しておくか、トラブルが起きにくい仕事内容に変えてもらうなどの工夫をしましょう。
発達障害者が就職活動する際のポイント
発達障害者が就職活動する際のポイントを4つ紹介します。
- 自身の障害特性とストレス要因を理解する
- 向いていない仕事は選ばない
- 無理のない就労形態からはじめる
- 就職活動は支援機関を利用する
詳しく解説します。
自身の障害特性とストレス要因を理解する
発達障害者が就職活動する際のポイントの1つ目は、自信の障害特性とストレス要因を理解することです。
より良い職場を選ぶためには自己分析は必須です。発達障害と言っても、ASDやADHDなど特性はさまざまなので、自分は何を困難としていて何にストレスを感じるかを事前に整理しておく必要があります。
障害手帳を必要としない軽度な発達障害であれば、民間企業の一般枠で就労することも可能です。
一方で、困難が大きく配慮が必要なら「障害者雇用枠」を狙ったり、就労移行支援などの「福祉的就労」から慣れたり、さまざまな選択肢があります。
発達障害を抱えている人は簡単に自己分析をしてみて、自分の障害特性とストレス要因を整理してみましょう。
向いていない仕事は選ばない
発達障害者が就職活動する際のポイントとして、向いていない仕事は選ばないことが挙げられます。
向いていない仕事を選んでしまうと大きなストレスを感じてしまい、人間関係も上手くいかず、うつなどの二次障害を併発する可能性もあります。
発達障害を抱えている人はストレスを回避するために、自分の適性に合った仕事を選ぶことが非常に重要です。
例えば、コミュニケーション全般を苦手とするASDの人なら、顧客の意図を汲み取る「営業職」や「コンサル」の仕事は向いていないでしょう。
障害の特性ごとに得意や不得意があるので、就職活動の際は自己分析と企業研究を入念に行って、自分の向いていない仕事を見極めましょう。
無理のない就労形態からはじめる
発達障害者が就職活動する際のポイントの3つ目は、無理ない就労形態から始めることです。
発達障害の程度が重い人にとっては、いきなりフルタイムでの就労は困難になります。週あたりの勤務時間をどれくらいにすれば良いかを事前に医師と相談しておきましょう。
もし、民間企業への就労が難しい場合は「福祉的就労」で障害や体調に合わせて働きながら、段階的に慣れていくことも可能です。
就職活動は支援機関を利用する
発達障害者が就職活動する際は、支援機関を利用しましょう。発達障害を抱えている人は、認知や行動に障害特性が出ることがあるので、支援機関を使って客観的なアドバイスをもらうことをおすすめします。
支援機関には以下が挙げられます。
- ハローワーク
- 就労移行支援事業所
- 発達障害者支援センター
- 民間の障害者向け転職エージェント
利用する機関に悩んだら発達障害者支援センターに相談すれば、地域ごとの支援所を把握しているので、すぐに見つかります。
発達障害の種類別|就職のために知っておくべきポイント
発達障害の種類別で就職のために知っておくべきポイントを解説します。
- ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)の場合
- ADHD(注意欠如・多動性障害)の場合
詳しく解説します。
ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)の場合
ASDはコミュニケーション全般で困難を感じる発達障害です。ASDの人が就職した際に仕事で直面する困難や、職場に求めたい合理的配慮を解説します。
ASDが仕事で直面する困難
ASDが仕事で直面する困難には以下が挙げられます。
- コミュニケーションが苦手で人間関係の構築が困難
- 特定の事柄や行動に強いこだわりを持つ
- 一部の感覚が過敏なため集中できない
ASDの人は業務の指示の理解を難しく感じたり、コミュニケーションに強いストレスを感じたりする場合が多いです。
急な予定の変更にも臨機応変に対応できないケースもあるので、周囲の配慮が職場に求められます。
ASDが職場に求めたい合理的配慮
ASDの人は曖昧なコミュニケーションにストレスを感じることが多いので、明確に言語化してもらう配慮が必要です。
ASDの困難に対する配慮を以下にまとめました。
ASDが直面する困難 | 合理的配慮 |
---|---|
コミュニケーションが苦手 | ・指示は明確に言語化する ・曖昧な表現はせず、はっきり伝える |
特定の事柄に対するこだわりが強い | ・複数のことは同時に頼まない ・予定はなるべく変更せず、計画通り進める |
一部を感覚が過敏 | ・耳栓やイヤホンの使用(聴覚) ・室内の明るさを一定にる(視覚) ・冷暖房の設定を一定にする(触覚) |
ASDの症状を自覚しているなら、ストレスになることを書き出して合理的配慮の内容を整理することが重要です。
働きやすい環境を作ってもらうために、してほしい配慮の内容を明確に職場に伝えることもおすすめです。
ADHD(注意欠如・多動性障害)の場合
ADHDは不注意や多動性・衝動性が特徴の発達障害です。ADHDの人が就職した際に仕事で直面する困難や、職場に求めたい合理的配慮を解説します。
ADHDが仕事で直面する困難
ADHDが仕事で直面する困難には以下が挙げられます。
- 小さなミスが多くなる(不注意)
- 仕事を完遂できず納期を守れない(不注意)
- 落ち着きがなく長時間座っているのが苦手(多動性)
- 人間関係で衝突を起こしやすい(衝動性)
ADHDの人は仕事を最後までやり遂げることが困難で、人間関係でも衝突を起こしやすい特徴があります。
ADHDが職場に求めたい合理的配慮
ADHDの人は感情のコントロールが苦手なので、症状を理解してもらい一定の距離を保ってもらう配慮が必要です。
ADHDの困難に対する配慮を以下にまとめました。
ADHDが直面する困難 | 合理的配慮 |
---|---|
不注意 | ・仕事に集中できる環境を整える ・仕事を一人に任せずミスも許容する |
多動性・衝動性 | ・一定の距離感を維持する ・障害による困難を理解する |
衝動性が高いADHDの場合だと、感情的に動いてしまって後悔するケースが多いです。職場とトラブルにならないために、まずは障害を理解してもらうことが重要です。
発達障害者の就職に向いている仕事・向いていない仕事
発達障害者の就職に向いている仕事と向いていない仕事を障害の種類別に紹介します。
- ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)に向いている仕事
- ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)に向いていない仕事
- ADHD(注意欠如・多動性障害)に向いている仕事
- ADHD(注意欠如・多動性障害)に向いていない仕事
- LD(学習障害)に向いている仕事
- LD(学習障害)に向いていない仕事
詳しく解説します。
ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)に向いている仕事
発達障害の中でもASDの人が就職に向いている仕事には以下が挙げられます。
- ライン作業
- プログラマー
- CADオペレーター
- 清掃・軽作業
- 経理、事務作業
ASDの人は、決められたルールやマニュアルに従って進める仕事に向いている傾向があります。
規則性の高い仕事や合理的思考が求められる仕事にも向いているので、ルールやマニュアルをしっかり整備すれば職人レベルで仕事をこなせる可能性も高いです。
ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)に向いていない仕事
発達障害の中でもASDの人が就職に向いていない仕事には以下があります。
- 営業
- 接客
- 窓口業務
- デザイナー
ASDの人は、臨機応変な対応や感覚が求められる仕事は苦手な傾向があります。上記の業務は複雑なコミュニケーションと、柔軟な対応が必要になるので、ASDの人はパニックを起こしやすい仕事です。
問題を起こすと顧客からのクレームも発生するので、避けたほうが無難でしょう。
ADHD(注意欠如・多動性障害)に向いている仕事
発達障害の中でもADHDの人が就職に向いている仕事には以下があります。
- 研究職
- プログラマー
- デザイナー
ADHDの人は多動性の傾向のため好奇心の強さが長所なので、個人の裁量でできるクリエイティブな仕事が向いています。
専門性が高く自主的に取り組める仕事もおすすめです。ノルマはなく歩合制の仕事にもどんどん取り組めるので、対人コミュニケーションが好きな人には営業職なども向いています。
ADHD(注意欠如・多動性障害)に向いていない仕事
ADHDの人が向いていない仕事には以下が挙げられます。
- ライン作業
- 経理、事務職
- 総務
ADHDの人は複数の作業を並行して行うマルチタスクは苦手なので、規則性や組織のルールに従う仕事は向いていない傾向があります。
また、多動性が強い人は長時間座る作業や、その場でじっと動かない作業は苦手で強いストレスを感じやすいので事務職には向いていないでしょう。
LD(学習障害)に向いている仕事
発達障害の中でもLDの人が就職に向いている仕事には以下が挙げられます。
- データ入力作業
- 企画、デザイナー
- 事務作業
LDの人はまず学習能力において苦手と得意な部分を明確に切り分けることがおすすめです。
例えば、計算が苦手な人や読み書きが苦手な人など、LDには人それぞれ特徴があります。必然的に苦手ではない分野を求められる仕事が適性です。
学習能力が苦手でも、感性が一般の人とは違って豊かな人もいますので、企画やデザイナーといった感覚が求められる仕事が向いています。
LD(学習障害)に向いていない仕事
発達障害の中でもLDの人は障害によって特性が全く異なるので、就職先は苦手としている分野を避ける選び方となります。
共通する部分としては、文字の読み書き、計算といった分野で細かく情報をチェックする仕事は避けたほうが良いでしょう。
まずは自分が何を苦手としており、何にストレスを感じるかを整理してみて、向いていない仕事を見極めましょう。
発達障害者におすすめの就職・転職支援サービス
発達障害者におすすめの就職・転職支援サービスを5つ紹介します。
- 障害者雇用バンク
- ミラトレ
- LITALICOワークス
- dodaチャレンジ
- atGPジョブトレ発達障害コース
ひとつずつ見ていきましょう。
障害者雇用バンク
運営会社 | 株式会社HANDICAP CLOUD |
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対象障害 | 精神・知的・身体・発達 |
就職者数 | 非公開 |
定着率 | 非公開 |
対象エリア | 全国 |
事業所数 | 22,785件(公開求人数) |
障害者雇用バンクは障害者向けの求人を多数扱っているエージェント型の転職サイトです。2016年に「エラビバ」として始まり、2021年に現在の名称に変更されています。
保有している求人数が多く、ハローワークや就労移行支援の求人もまとめて検索できるので、自分の希望に合った仕事が見つかりやすいです。
担当のアドバイザーが就職のサポートもしてくれるので安心して利用できます。たくさんの求人から仕事を選びたい人におすすめの就職支援サービスです。
ミラトレ
運営会社 | パーソルダイバース株式会社 |
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対象障害 | 身体・知的・精神・発達・難病 |
就職者数 | 非公開 |
定着率 | 95% |
対象エリア | 東京・千葉・神奈川・埼玉・愛知・大阪・兵庫 |
事業所数 | 15ヵ所 |
転職者満足度No.1の「doda」とも連携しているので、豊富な求人数と手厚いサービスが受けられるのが魅力的です。
就職後の定着率は95%と圧倒的に高く、多くの人が長く働き続けるための充実した支援が受けられます。
手厚いサポートを受けながら就職先を探したい人におすすめの就職支援サービスです。
LITALICOワークス
運営会社 | 株式会社LITALICO |
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対象障害 | 精神・発達・知的・身体・難病 |
就職者数 | 1,930名(2022年度実績) |
定着率 | 88%(2022年度実績) |
対象エリア | 全国 |
事業所数 | 全国100ヶ所以上 |
LITALICOワークスは障害者向けの就職支援の中で最も有名なサービスのひとつです。全国に120ヵ所以上の事業をを持っており、累計13,800人以上の就職サポートの実績があります。
障害者向けの就職サービスの中では圧倒的な実績なので、名実ともに多くの人からの信頼を受けています。
自分に合った就職先を見つけて失敗したくない人におすすめの就職支援サービスです。
dodaチャレンジ
運営会社 | パーソルダイバース株式会社 |
---|---|
対象障害 | 身体・精神・発達 |
就職者数 | 非公開 |
定着率 | 96% |
対象エリア | 全国 |
事業所数 | 1,261件(公開求人数) |
大手企業や特例子会社など一般企業向けの求人や、特に事務職からIT技術職といったオフィスワーク向けの求人を多く保有しています。
就職活動に向けた選考書類の作成や面接対策まで幅広いサポートが受けられ、就職後の悩み相談も聞いてくれるので安心です。
一般企業への就職を目指している障害者の人におすすめの就職支援サービスです。
atGPジョブトレ発達障害コース
出典:atgp.jp/training/course/hattatsu
運営会社 | 株式会社ゼネラルパートナーズ |
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対象障害 | 発達障害 |
就職者数 | 非公開 |
定着率 | 91% |
対象エリア | 東京・横浜・名古屋・大阪 |
事業所数 | 5ヵ所 |
atGPジョブトレは、感覚や認知が他者と異なる発達障害特有の生きづらさを感じている人に向けた就職支援サービスを行っています。
発達障害別のプログラムで自分に合った訓練ができるうえに、同じ障害を持つ仲間と一緒に居場所を作りながら支援を受けられるのが特徴です。
就職後に長く働き続けられるように、実践的なアドバイスやサポートも充実しています。
発達障害で生きづらさを感じている人に特におすすめの就職支援サービスです。
発達障害者の就職に関するよくある質問
発達障害者の就職に関するよくある質問に回答します。
発達障害は障害の種類によって就職の難しさが違う?
発達障害の種類によって、症状の重さや応募する求人は変わるので、就職の難易度が違うとは一概には言えません。
ただし、身体や内部障害よりは発達障害の方が就職難易度は高い傾向があります。発達障害は症状が目に見えないため職場での配慮がしにくく、身体障害に比べると就職は難しくなります。
発達障害とは?
発達障害とは生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害を指しており、認知や行動の特性が多くの人と異なるのが特徴です。
発達障害は主に以下の3つに分類されます。
- ADS(自閉症スペクトラム障害)
- ADHD(注意欠如・多動性障害)
- LD(限局性学習障害)
発達障害によっても、人それぞれ特性は異なります。一般的な企業だとできる仕事が限られたり、人間関係が上手くいかなかったり、障害となる場面が多くなります。
一人ひとりの障害に合わせて、自分に合った環境を選ぶことが重要です。
ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)とは?
ADSとはコミュニケーション面が困難になる障害です。特徴としては以下が挙げられます。
- コミュニケーションが苦手
- 一部の感覚が過敏または鈍感
- 特定の事柄や行動に強いこだわりをもつ
ADSの人は周りから「空気が読めない」や「常識が通じない」などと思われることが多いです。
仕事面では曖昧なものが理解できないので、コミュニケーションで困難に感じることが多いでしょう。
ADHD(注意欠如・多動性障害)とは?
ADHDとは注意欠如や多動性といった行動特性がある障害です。ADHDの特徴としては以下の2種類に分類されます。
- 不注意
- 多動性・衝動性
不注意は集中力が低く、気が散りやすいことや綿密に集中ができない症状があります。
多動性・衝動性は感情のコントロールができなかったり、他者が予測できない突発的な行動を取ったりします。
他人から「感情的で子供っぽい」や「落ち着きがない」と思われることが多いです。
仕事面では気が散りやすくミスが増えたり、納期を守れなかったり、感情が抑えられなくてトラブルになることも多いでしょう。
LD(学習障害)とは?
LDとは知的の発達に遅れはないものの、「聞く・話す・読む・書く・計算する」などの特定の学習能力に困難が生じる障害です。
LDの分類としては以下の3つがあります。
- 読字障害(文字の読解に困難が生じる)
- 書字障害(文字を書くことに困難が生じる)
- 計算障害(計算することに困難が生じる)
知的能力に障害はありませんが、本人の学習意欲があるにもかかわらず、特定の学習に困難が生じるのが特徴です。
仕事面では、テキストやマニュアルが読めなかったり、聞いた情報の理解に困難が生じたり、コミュニケーション全般で困難を感じる場面が多いでしょう。
転職エージェント・転職サイト選びに迷ったらどうすればいい?
転職するにあたって、転職エージェント・転職サイトの利用は必須です。そこで、「ウルキャリ転職」が総力を挙げて30社以上の転職エージェント、転職サイトを徹底比較し、おすすめを紹介しています。 あなたが選ぶべきなのはどの転職サービスなのかが分かりますので、迷った時の参考にしてみてください。