
実際の評判や転職の実態が知りたい!
NTTデータは日本を代表するシステムインテグレーター(SIer)ですが、ネット上では「やめとけ」「ブラック」などのネガティブな評判が見られることもあります。
この記事では、NTTデータが「やめとけ」と言われる理由を深掘りしつつ、働くメリットやリアルな評判、転職を成功させるための具体的な方法まで徹底的に解説します。
- NTTデータが「やめとけ」「ブラック」と言われる12の理由
- NTTデータで働く9つのメリット
- NTTデータのリアルな評判・口コミと年収の実態
- NTTデータへの転職を成功させる具体的な手順
目次
- 1 NTTデータはどんな会社?
- 2 NTTデータはブラック?やめとけと言われる12の理由
- 2.1 理由①プロジェクト次第でブラックな現場もある
- 2.2 理由②大規模組織ならではの意思決定の遅さ
- 2.3 理由③年功序列の文化が根強く残っている
- 2.4 理由④全国・海外への転勤リスクがある
- 2.5 理由⑤NTTの完全子会社化で将来性に不安を感じる
- 2.6 理由⑥部署や配属によっては仕事が合わない
- 2.7 理由⑦中途採用の難易度が高すぎる
- 2.8 理由⑧営業含め激務でうつ病になると言われることがある
- 2.9 理由⑨採用大学のレベルが高く学歴フィルターが噂される
- 2.10 理由⑩組織改編が多く方針が変わりやすい
- 2.11 理由⑪求められるスキルレベルが高くついていけない
- 2.12 理由⑫リモートワーク環境が部署により異なる
- 3 「やめとけ」だけじゃないNTTデータで働く9つのメリット
- 4 NTTデータのリアルな評判・口コミ
- 5 NTTデータの年収と福利厚生
- 6 NTTデータに向いている人・向いていない人
- 7 NTTデータへの転職難易度と採用要件
- 8 NTTデータへの転職を成功させる4つの手順
- 9 NTTデータへの転職におすすめの転職エージェント
- 10 NTTデータはやめとけに関するよくある質問(FAQ)
- 11 まとめ
NTTデータはどんな会社?
NTTデータは、日本最大手のシステムインテグレーター(SIer)です。官公庁や金融機関など、社会インフラを支える大規模なシステム開発を数多く手がけており、安定した経営基盤と高い技術力で知られています。
以下でNTTデータの基本的な情報を解説します。
国内最大のSIerとしての立ち位置
NTTデータは、日本国内で最も規模の大きいシステムインテグレーター(SIer)です。ITサービス業界の売上高ランキングでは常にトップに位置しており、日本のIT業界を牽引するリーディングカンパニーといえます。
グループ全体の従業員数は15万人を超え、世界50以上の国と地域で事業を展開するグローバル企業でもあります。
その圧倒的な規模とブランド力は、NTTデータで働くうえでの大きな特徴のひとつです。
顧客の課題解決のために、ITシステムの企画から開発、運用・保守までを一括で請け負う企業のこと
主な事業内容と強み|公共・金融分野に強固な基盤
NTTデータの事業内容は、特に公共・金融分野に強固な基盤を持っている点にあります。
官公庁や自治体、銀行、保険会社など、社会の根幹を支えるクライアントの大規模システムを長年にわたり手がけてきました。
そこから得られた信頼と実績が、NTTデータの最大の強みです。近年では法人や製造業向けにも事業を拡大しており、コンサルティングからシステム開発、運用までを一貫して提供する総合的なITサービスを展開しています。
プロジェクト体制と働き方の基本
NTTデータでは、プロジェクト単位で業務を進めるのが基本です。数人規模の小規模なチームから、数百人が関わる大規模なプロジェクトまで、その内容は多岐にわたります。
社員はそれぞれの専門性を活かしてチームに貢献します。フレックスタイム制度やリモートワークが多くの部署で導入されており、柔軟な働き方が可能です。
ただし、プロジェクトの状況によっては、多忙になる時期もあります。
NTTデータはブラック?やめとけと言われる12の理由
NTTデータが「ブラック」「やめとけ」と言われる理由は、以下の12点が挙げられます。
ひとつずつ見ていきましょう。
理由①プロジェクト次第でブラックな現場もある
NTTデータが「やめとけ」「ブラック」と言われる理由の1つ目は、プロジェクト次第で労働環境が大きく異なるためです。
特に金融系のシステム更改や大規模なインフラ案件など、社会的な影響が大きく納期の厳しいプロジェクトでは、残業や休日出勤が続くケースがあります。
会社全体がブラックというわけではありませんが、配属されるプロジェクトによっては、心身ともに厳しい状況に置かれる可能性があることは、覚悟しておく必要があるでしょう。
理由②大規模組織ならではの意思決定の遅さ
NTTデータが「やめとけ」と言われる理由として、大規模組織ならではの意思決定の遅さも挙げられます。
新しい技術の導入や業務プロセスの変更などを行う際に、多くの部署や役職者の承認が必要となり、社内での承認手続きに時間がかかる傾向があります。
いわゆる「ハンコ文化」が根強く残っている部署も少なくありません。スピード感を持って仕事を進めたい人にとっては、この意思決定の遅さがストレスとなり、物足りなさを感じる可能性があります。
理由③年功序列の文化が根強く残っている
NTTデータが「やめとけ」と言われる理由には、年功序列の文化が根強く残っている点も関係しています。
近年は成果主義の要素も取り入れられていますが、基本的には勤続年数に応じて役職や給与が上がっていく体系です。
そのため、若手社員が大きな成果を上げても、すぐに評価や待遇に反映されにくいことがあります。
実力や成果に見合った評価を早く得たい、若いうちから裁量権を持って働きたいと考える人には、もどかしく感じられるかもしれません。
理由④全国・海外への転勤リスクがある
NTTデータがやめとけと言われる理由4つ目として、全国・海外への転勤リスクがある点も挙げられます。
NTTデータは国内の主要都市に拠点を持ち、海外にも事業展開しているため、総合職の場合は本人の希望にかかわらず転勤の可能性があります。
特に若手のうちは地方拠点で経験を積むケースも少なくありません。勤務地を特定してライフプランを設計したい人にとっては、転勤の可能性がデメリットに感じられるでしょう。
理由⑤NTTの完全子会社化で将来性に不安を感じる
NTTデータがやめとけと言われる理由として、NTTの完全子会社化による将来性への不安も関係しています。
2023年に親会社であるNTTの完全子会社となり、海外事業はNTT Ltd.と統合されました。
これにより、NTTグループ全体の意向が経営に強く反映されるようになり「これまでの独立性が失われるのでは」という懸念の声があります。
待遇面での変化を心配する社員もおり、将来性への不安から転職を考える人もいるようです。
理由⑥部署や配属によっては仕事が合わない
NTTデータがやめとけと言われるのは、部署や配属によっては仕事が合わないケースがあることも理由のひとつです。
事業領域が幅広いため、配属先によって業務内容、カルチャー、働き方が大きく異なります。
希望がとおるとは限らず、地味なシステムの保守・運用や、社内調整がメインの部署に配属される可能性もゼロではありません。
最先端の技術開発に携わりたいと考えて入社した人にとっては、仕事内容とのミスマッチが生じる可能性があります。
理由⑦中途採用の難易度が高すぎる
NTTデータがやめとけと言われる理由には、中途採用の難易度が高すぎることも挙げられます。
NTTデータは転職市場で人気が高く、多くの優秀な人材からの応募が集まります。求めるスキルや経験のレベルも高く設定されており、書類選考を通過するだけでも簡単ではありません。
特に特定のIT領域における高い専門性や、大規模プロジェクトのマネジメント経験などが求められる傾向にあります。
自身の経歴では歯が立たないと感じ「記念受験はやめとけ」という意味合いで忠告する人もいるようです。
理由⑧営業含め激務でうつ病になると言われることがある
NTTデータがやめとけと言われる理由に、営業職を含め激務で心身の調子を崩すことがあるという噂も関係しています。
担当するプロジェクトによっては、納期前の多忙な時期が続くことがあります。特に顧客と開発現場の板挟みになりやすい営業職やプロジェクトマネージャーは、精神的な負担が大きくなることも少なくありません。
失敗が許されない大規模案件のプレッシャーから、体調を崩してしまう人もいるという話が「やめとけ」という評判につながっている側面もあるようです。
理由⑨採用大学のレベルが高く学歴フィルターが噂される
NTTデータがやめとけと言われる理由9つ目として、採用大学のレベルが高く学歴フィルターが噂されることもあります。
会社が公式に学歴フィルターの存在を認めているわけではありません。しかし、実際の採用実績を見ると、旧帝大や早慶などの難関大学の出身者が多いのは事実です。
このことから「一定以上の学歴がないと選考で不利になるのでは」という憶測が生まれ「学歴に自信がなければやめとけ」という声につながっています。
スキルや経験も重視されますが、採用大学の実績がフィルターの存在を噂させる一因です。
理由⑩組織改編が多く方針が変わりやすい
NTTデータがやめとけと言われる理由のひとつに、組織改編が多く方針が変わりやすい点も挙げられます。
市場の変化に対応するため、NTTデータでは頻繁に組織の再編が行われます。所属する部署の名称や役割、上司が短期間で変わることも少なくありません。
そのたびに新しい人間関係の構築や業務の引き継ぎが発生するため、人によっては「落ち着いて仕事に集中できない」と感じるようです。
長期的な視点でじっくりキャリアを築きたい人には、変化の多さがストレスになる可能性があります。
理由⑪求められるスキルレベルが高くついていけない
NTTデータがやめとけと言われる理由には、求められるスキルレベルが高くついていけないと感じる人がいることもあります。
NTTデータには優秀な社員が多く在籍しており、常に最新技術を学び続ける姿勢が求められます。
周囲のレベルの高さに圧倒されたり、業務と自己学習の両立にプレッシャーを感じたりする人もいるようです。
特に中途採用の場合は即戦力としての活躍を期待されるため、スキルアップへの強い意欲がないと「ついていけないからやめとけ」という結論に至る可能性があります。
理由⑫リモートワーク環境が部署により異なる
NTTデータがやめとけと言われる理由の最後は、リモートワーク環境が部署により異なる点も関係しています。
会社全体はリモートワークを推進していますが、実際の運用は各部署やプロジェクトに委ねられています。
フルリモートに近い働き方ができる部署もあれば、顧客先のセキュリティ要件などにより、原則出社となる部署もあるのが実情です。
リモートワークを期待して入社したにもかかわらず、配属先では出社が基本だったというミスマッチが起こる可能性も考えられます。
働き方の柔軟性を重視する人にとって、この環境差が不満につながることがあるようです。
「やめとけ」だけじゃないNTTデータで働く9つのメリット
「やめとけ」だけじゃないNTTデータで働くメリットは、次の9つが挙げられます。
詳しく解説します。
メリット①安定した経営基盤と社会的信用がある
NTTデータで働くメリットの1つ目は、安定した経営基盤と高い社会的信用があることです。
日本最大のSIerであり、NTTグループの中核企業であるため経営は安定しています。公共性の高い大規模プロジェクトを多数手がけていることから社会的信用も厚く、たとえば住宅ローンを組む際に有利に働くこともあります。
将来への不安を抱えることなく、腰を据えて長く働きたい人にとって、この安定性は大きな魅力といえるでしょう。
メリット②福利厚生がトップクラスに充実している
NTTデータで働くメリットとして、福利厚生がトップクラスに充実している点も挙げられます。
家賃の一部を補助する住宅手当や、自分で好きなメニューを選べるカフェテリアプラン、財形貯蓄制度などが整っています。
各種休暇制度も充実しており、ライフステージの変化にも柔軟に対応できる環境です。
日々の生活を支え、安心して働き続けるための制度が手厚く用意されているのは、大きなメリットです。
年間数万円分のポイントが付与され、旅行や自己啓発、人間ドックの費用などに利用可能。
メリット③同業他社と比較して年収水準が高い
NTTデータで働くメリットには、同業他社と比較して年収水準が高いこともあります。
日本のIT業界全体で見ても給与水準はトップクラスであり、口コミサイトでも高年収に関する投稿が数多く見られます。
年功序列の傾向はありますが、勤続年数に応じて着実に昇給していくため、長期的なキャリアプランを描きやすいです。
残業代も適切に支払われるため、働いた分がきちんと収入に反映される点も魅力です。
メリット④大規模で社会貢献性の高いプロジェクトに携われる
NTTデータで働く大きなメリットとして、大規模で社会貢献性の高いプロジェクトに携われる点も挙げられます。
官公庁の電子申請システムや金融機関の勘定系システムなど、社会インフラを支える重要なプロジェクトを数多く手がけています。
自分の仕事が多くの人の生活を支えているという実感は、大きなやりがいにつながるでしょう。
他社ではなかなか経験できないスケールの大きな仕事に挑戦できるのは、NTTデータならではの魅力です。
メリット⑤手厚い研修制度でスキルアップ・自己成長できる
NTTデータで働くメリット5つ目に、手厚い研修制度でスキルアップ・自己成長できることもあります。
新入社員向けの研修はもちろん、キャリアに応じて受講できる階層別研修や、専門スキルを磨くための技術研修が豊富に用意されているのが特徴です。
資格取得支援制度も充実しており、社員の成長を後押しする文化が根付いています。学習意欲の高い人にとっては、会社のサポートを受けながら市場価値を高めていける、恵まれた環境です。
メリット⑥ワークライフバランスを保ちやすい部署もある
NTTデータで働くメリットとして、ワークライフバランスを保ちやすい部署もある点が挙げられます。
プロジェクトによっては多忙な時期もありますが、全社的には残業時間の削減や有給休暇の取得が強く推奨されているのが特徴です。
特に保守・運用がメインの部署やプロジェクトの合間の期間は、比較的落ち着いて業務に取り組めます。
繁忙期と閑散期のメリハリをつけやすく、プライベートの時間も大切にしながら働ける環境があるのも事実です。
メリット⑦多様なキャリアパスが描ける
NTTデータで働くメリット7つ目は、多様なキャリアパスが描ける点です。事業領域が広いため、社内公募制度などを活用して異なる分野の仕事に挑戦できます。
たとえば技術を追求するスペシャリスト、大規模プロジェクトを率いるマネージャー、顧客の課題を解決するコンサルタントなど、さまざまな道が用意されています。
ひとつの会社にいながら、自分の興味や適性に応じてキャリアを柔軟に築いていけるのは、大きなメリットといえるでしょう。
メリット⑧優秀な社員が多く刺激を受けられる
NTTデータで働くメリットには、優秀な社員が多く刺激を受けられることも挙げられます。
採用難易度が高いこともあり、論理的思考力や専門知識が豊富な社員が数多く在籍しているのが特徴です。
日々の業務や議論を通じて同僚や上司から学ぶことは多く、自身の成長につながるでしょう。
レベルの高い環境に身を置くことで、自然と自身のスキルや視座も高まっていきます。
切磋琢琢磨できる環境を求める人にとっては、最高の職場環境です。
メリット⑨休暇が取得しやすくプライベートも充実
NTTデータで働くメリットの最後は、休暇が取得しやすくプライベートも充実させられることです。
全社的に有給休暇の取得が推奨されており、取得率は高い水準にあります。夏季休暇や年末年始休暇もしっかり確保されているため、オンとオフのメリハリをつけた働き方が可能です。
プロジェクトの切れ目などに長期休暇を取得し、海外旅行に出かける社員も少なくありません。
仕事だけではなく、プライベートも大切にしたい人にとって働きやすい環境が整っています。
NTTデータのリアルな評判・口コミ
NTTデータのリアルな評判・口コミをネットやSNSで調査しました。
詳しく解説します。
NTTデータの悪い評判・口コミ
NTTデータの悪い評判は、以下の口コミが見つかりました。
ある社員の方は、自分の部署は良かったが、他部署を見ていると忙しい印象を受けるとおっしゃっていました。皆様、だいたい平均で40時間ほど残業されているそうです。繁忙期はもう少し多いようです。ただし、リモートワークができること、繁忙期を除きお休みもしっかり取れることから、ワークライフバランスは良いと思います。
もう少し社内研修徹底した方がいいんじゃないですかね。
営業と企画のレベルが低すぎる。
の割に単価が高い。
2018年にここで働いていました。他の方の評判通りで、パワハラが酷く良い思い出はありません。今も変わってないんでしょうね。
NTTデータの悪い評判や口コミを調査した結果、部署による労働環境の差や社員のスキルレベル、過去の職場環境に関する厳しい意見が見られました。
部署によって多忙な時期には残業が多くなるものの、休暇は取得しやすく、ワークライフバランスは比較的良好との声があります。
一方で、一部の職種のスキルレベルに対する不満や、過去のパワハラを指摘する声も存在します。
口コミからは、配属される部署やプロジェクトによって、社員の経験や満足度が大きく異なる可能性がうかがえます。
NTTデータの良い評判・口コミ
NTTデータの良い評判は以下の口コミがあります。
社会人から一人暮らししたい人は全員NTT系の企業を受けるべき。福利厚生が本当に良い。特に借り上げ住宅と家賃補助が充実してるので生活コストを抑えられます。同期はオートロック付き新築社宅に住んでます
(家賃月12万が1~2万らしい…羨ましい)。NTT系ならデータ,ドコモ,東西日本,旧コムがおすすめ。
社会インフラを支える大規模なプロジェクトにも多く携われる機会があります。
提案から設計開発、保守運用まで全てのフェーズで携われることが出来ることも大きくシステムのライフサイクルすべてにおいて経験やナレッジを得ることができます。
若手から裁量権があり、手をあげれば様々な案件にチャレンジできると思います。
リモートワークやフレックス制度など多様な働き方を支援する仕組みが整っていて、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能です。また、チーム内のコミュニケーションが円滑で、周りに相談しやすい風通しの良い職場環境が特徴的でした。
NTTデータの良い口コミからわかることは、手厚い福利厚生による生活の安定性という点で高く評価されていることです。
大規模プロジェクトで得られるやりがいと成長機会、柔軟で風通しの良い職場環境も魅力といえるでしょう。
充実した家賃補助などの金銭的サポートが、社員の安定した生活基盤となり仕事への集中を促します。
その上で、若手に裁量権が与えられ社会貢献性の高い仕事に挑戦できる環境が、社員の満足度を高めているようです。
NTTデータの年収と福利厚生
NTTデータの年収や福利厚生は、転職を考える上で重要な判断材料です。具体的な金額や制度内容を詳しく見ていきましょう。
詳しく解説します。
職種・役職別の年収レンジ
NTTデータの年収は、役職に応じて明確なレンジが設定されています。NTTデータが公開している有価証券報告書(2025年3月期)によると、平均年間給与は約870万円です。
しかし、実際の年収は役職によって大きく異なり、転職者向け口コミサイト「OpenWork」などでは以下のような実態が報告されています。
役職 | 年収レンジ(口コミ参考) |
---|---|
担当社員 | 450万円~700万円 |
主任 | 700万円~900万円 |
課長代理 | 900万円~1,100万円 |
課長以上 | 1,200万円~ |
職種による大きな差は少ないですが、データサイエンティストやコンサルタントなどの専門職は、比較的高めに設定される傾向があります。
年齢別の年収推移イメージ
NTTデータの年収は、年齢や経験とともに着実に上がっていく傾向にあります。年代別の年収と役職の推移イメージは、以下のとおりです。
※表内はあくまで一般的なモデルケースです。
年代 | 想定年収 | 役職(目安) |
---|---|---|
20代 | 450万円~700万円 | 担当社員 |
30代前半 | 700万円~900万円 | 主任 |
30代後半~40代 | 900万円~1,200万円~ | 課長代理・課長 |
若手のうちは残業代の割合が大きいですが、30代で主任クラスに昇格すると年収は大きく上がります。
その後も安定した昇給が見込めるため、長期的なキャリアとライフプランを設計しやすい給与体系といえるでしょう。
ボーナス・残業代の実態
NTTデータの年収において、ボーナスと残業代は大きな割合を占めます。ボーナスは年2回(6月と12月)支給され、業績や個人の評価にもよりますが、合計で基本給の5〜6ヶ月分が目安です。
評価によって数十万円単位で差がつくこともあります。残業代は働いた分だけきちんと全額支給されます。
サービス残業は厳しく管理されており、コンプライアンス意識が高い社風です。部署や時期によって変動はありますが、月平均の残業時間は30時間程度とされています。
福利厚生一覧|住宅補助や休暇制度
NTTデータは、福利厚生が充実していることでも知られています。特に手厚いのが住宅関連の補助で、社員が安心して長く働ける環境が制度面からもしっかりと支えられています。
主な制度は以下のとおりです。
制度カテゴリ | 主な内容 |
---|---|
住宅関連 | 住宅補助費(首都圏・扶養家族ありの場合: 月7万円)、独身寮、社宅など |
休暇制度 | 年次有給休暇(年間20日)、夏季休暇(5日)、ライフプラン休暇、年末年始休暇など |
自己啓発・健康 | カフェテリアプラン(年間数万円分のポイント付与)、人間ドック費用補助、資格取得支援 |
財産形成 | 財形貯蓄制度、社員持株会、退職金・年金制度 |
その他 | 各種社会保険完備、健康相談窓口、提携保養所の利用 |
NTTデータの福利厚生は多岐にわたります。なかでも住宅補助は手厚く、首都圏で扶養家族がいる場合は月7万円が支給されるため、生活の基盤を安定させやすいのが特徴です。
カフェテリアプランは付与されたポイントを社員が自由に使える制度で、旅行や資格取得、育児・介護用品の購入など、個人のニーズにあわせて福利厚生をカスタマイズできる点が魅力です。
これらの制度は、社員一人ひとりのライフステージの変化に寄り添い、長期的に安心して働ける環境を提供するためのものといえるでしょう。
NTTデータに向いている人・向いていない人
NTTデータの社風や働き方には向き不向きがあります。どのような人が向いているのか、または向いていないのかを具体的に解説します。
ひとつずつ見ていきましょう。
向いている人①安定した環境で長く働きたい人
NTTデータに向いている人の特徴として、安定した環境で長く働きたい人が挙げられます。
NTTデータは、公共・金融分野で圧倒的な実績を誇り、社会インフラを支える、決して停止できない重要なシステムを数多く手掛けています。
NTTグループという強固な経営基盤もあり、景気の波に左右されにくい安定性は大きな魅力です。
福利厚生も手厚く、腰を据えて長期的なキャリアを築きたいと考える人にとって、働きやすい環境が整っています。
向いている人②大規模プロジェクトで社会に貢献したい人
NTTデータに向いているのは、大規模プロジェクトで社会に貢献したい人です。官公庁のシステムや金融機関の基幹システムなど、NTTデータが手掛けるプロジェクトは社会的影響力が大きいものばかりです。
数千人月規模のプロジェクトも珍しくなく、他社では経験できないスケールの大きな仕事に携われます。
自分の仕事が社会を支えているという強いやりがいや使命感を得たい人にとって、NTTデータは最適な選択肢の一つとなるでしょう。
向いている人③学び続ける意欲があり成長したい人
NTTデータで活躍できるのは、学び続ける意欲があり成長したい人です。NTTデータには、新入社員研修からキャリアに応じた階層別研修、専門スキルを磨くための技術研修まで、充実した人材育成制度があります。
資格取得支援も手厚く、社員の自律的な成長を会社全体でサポートする文化が根付いています。
優秀な社員が周りに多く、互いに切磋琢磨できる環境でもあるため、向上心を持ってスキルを磨き続けたい人には絶好の環境です。
向いていない人①スピード感のある環境で働きたい人
NTTデータに向いていない可能性があるのは、スピード感のある環境で働きたい人です。
NTTデータは大規模な組織であり、社会的に重要なシステムを扱っているため、品質を担保するために慎重な意思決定プロセスが求められます。
そのため、ベンチャー企業のようなスピード感で事業を進めるのは難しい側面があります。
変化の速い環境で、次々と新しいことに挑戦したいと考える人にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
向いていない人②若いうちから裁量権を持って働きたい人
NTTデータへの入社がミスマッチになる可能性があるのは、若いうちから裁量権を持って働きたい人です。
年功序列の文化が根強く残っており、重要な意思決定は上位の役職者が行う傾向にあります。
部署やプロジェクトによっては若手にチャンスが与えられることもありますが、基本的にはチームの一員として、定められた役割をきちんと果たすことが求められるでしょう。
自分の判断で仕事を動かしたい、早くから大きな責任を任されたいという意欲が強い人には、もどかしい環境に感じられる可能性があります。
向いていない人③指示待ちで仕事を進めたい人
NTTデータで働くのが難しいのは、指示待ちで仕事を進めたい人です。NTTデータでは、社員一人ひとりが自律的にキャリアを考え、主体的に行動することが期待されています。
研修制度などは充実していますが、どう活かすかは本人次第です。受け身の姿勢では、周りの優秀な社員に取り残されてしまう可能性があります。
常に自分に何が足りないかを考え、能動的に学び、行動し続けられない人には厳しい環境といえるでしょう。
NTTデータへの転職難易度と採用要件
NTTデータへの転職は、国内のIT企業の中でも最難関クラスと言えます。具体的な募集職種や求められるスキル、そして採用大学の実績を詳しく解説します。
順番に見ていきましょう。
中途採用の募集職種とポジション
NTTデータの中途採用は、多様な職種で常時募集が行われています。主な募集職種は以下のとおりです。
職種カテゴリ | 具体的な職種例 |
---|---|
IT・技術職 | アプリケーション開発エンジニア、ITアーキテクト、インフラエンジニア、データサイエンティスト、セキュリティ専門家 |
ビジネス職 | ITコンサルタント、営業(セールス)、企画・マーケティング |
基本的には、特定の業務領域における経験者をターゲットとした「キャリア採用」であり、即戦力として活躍できる人材を求めています。
未経験者向けのポテンシャル採用は稀です。
必須スキル|IT領域での専門性と経験
NTTデータへの転職で必須となるのは、IT領域における高い専門性と実務経験です。多くのポジションで、最低でも3年以上の関連業務経験が求められます。
たとえば、開発エンジニアであればJavaやPythonを用いたシステム開発経験、インフラエンジニアであればAWSやAzureなどのクラウド基盤の設計・構築経験などが具体的に問われます。
特定の技術領域において、自分で課題を発見し、解決策を提案・実行できるレベルのスキルと経験が最低ラインと考えておきましょう。
歓迎スキル|マネジメント経験や語学力
必須スキルに加えて、マネジメント経験や語学力があると選考で有利に働きます。数名規模のチームリーダー経験や、プロジェクトマネジメントの経験は高く評価されます。
PMP®などの資格を保有していると、客観的なスキル証明として有効です。NTTデータはグローバルに事業を展開しているため、英語力も重要な歓迎スキルのひとつです。
海外の顧客や開発拠点と円滑にコミュニケーションが取れるレベルの語学力があれば、活躍の場はさらに広がるでしょう。
採用大学の実績と学歴フィルターの有無
NTTデータは、公式には学歴フィルターの存在を否定しています。しかし、実際の採用大学の実績を見ると、東京大学や京都大学という旧帝大、早稲田大学や慶應義塾大学などの難関私立大学の出身者が多いのも事実です。
結果として地頭の良さや論理的思考力が求められる選考を通過する学生が、東京大学や京都大学などの大学に多く在籍しているためと考えられます。
学歴だけで判断されることはありませんが、大手企業や難関企業を狙うライバルと競う上で、一定の学力水準が求められるのは間違いないでしょう。
NTTデータへの転職を成功させる4つの手順
NTTデータへの転職を成功させるには、戦略的な準備が不可欠です。転職活動を有利に進めるための具体的な手順を解説します。
順に見ていきましょう。
手順①自己分析でキャリアの軸を明確にする
NTTデータへの転職を成功させる最初のステップは、自己分析でキャリアの軸を明確にすることです。
NTTデータでは「考導力」「変革力」「共創力」という3つの力が求められます。まずはこれまでの経験を振り返り「なぜNTTデータなのか」「入社して何を成し遂げたいのか」を自身の言葉で語れるようにしましょう。
たとえば「大規模システムを通じて社会貢献がしたい」「多様な専門家と協力して新しい価値を創造したい」など、NTTデータの事業や価値観と自分のキャリアビジョンがどう結びつくのかを深く掘り下げることが重要です。
手順②職務経歴書で実績を具体的に示す
NTTデータへの転職を成功させる次のステップでは、職務経歴書で実績を具体的に示すことが欠かせません。
単に業務内容を羅列するのではなく、担当したプロジェクトの規模や自身の役割、そして工夫した点や成果を具体的な数値で示しましょう。
たとえば「〇〇という技術を導入し、処理速度を15%改善した」「チームリーダーとして5名のメンバーをまとめ、プロジェクトを納期内に完了させた」などの記述が有効です。
採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせるような、客観的で説得力のある職務経歴書を目指しましょう。
手順③面接対策で志望動機と貢献できることを言語化する
NTTデータへの転職を成功させる手順3は、面接対策で志望動機と貢献できることを言語化することです。
面接では「なぜ他のIT企業ではなくNTTデータなのか」「あなたの経験をどう活かせるか」などの質問が深く掘り下げられます。
企業のIR情報やニュース記事を読み込み、応募したポジションが会社の中でどのような役割を期待されているかを理解した上で、自分の貢献価値を論理的に説明できるように準備しましょう。
過去の経験から得たスキルが、NTTデータのどの事業領域で、どのように役立つのかを具体的に伝えることが内定への鍵となります。
手順④転職エージェントを活用して非公開求人を得る
NTTデータへの転職を成功させる最後のステップとして、転職エージェントを活用して非公開求人を得る方法が挙げられます。
NTTデータは、一般には公開されていないポジションを転職エージェント経由で募集しているケースが多くあります。
特に、ハイクラス向けの求人や専門性の高い職種は非公開の傾向が強いです。IT業界に強い転職エージェントに登録すると、一般には出回らない非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。
書類の添削や面接対策などの、内定率を高めるための手厚いサポートを受けられる点も大きなメリットです。
NTTデータへの転職におすすめの転職エージェント
NTTデータへの転職におすすめの転職エージェントを紹介します。
詳しく解説します。
ビズリーチ
出典:bizreach.jp
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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公開求人数 | 約136,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京本社 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー12F (全国に6拠点) |
料金 | 基本無料 プレミアムプラン:5,478円~ |
自身の職務経歴書を登録しておくだけで、非公開の好条件求人に出会える可能性があります。
自分の市場価値を確かめたい人や、キャリアアップを目指して質の高い求人を探している人におすすめです。
doda X
出典:doda-x.jp
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 約59,000 件 2025年5月時点 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
本社拠点 | 〒106-0041 東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー 20、21F |
料金 | 無料 |
doda Xでは、専門領域に精通したヘッドハンターが、あなたのスキルや経験に合った最適なキャリアプランを提案してくれます。
非公開の重要ポジションの求人も多く扱っており、ていねいなカウンセリングを通じて長期的なキャリア形成をサポートしてくれるのが特徴です。
より専門的な視点からアドバイスが欲しい人におすすめのサービスです。
リクルートエージェント
出典:r-agent.com
運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ |
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公開求人数 | 約571,000件 |
非公開求人数 | 約414,000件 |
対応地域 | 全国+海外 |
所在地 | 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
料金 | 無料 |
各業界に精通したキャリアアドバイザーが、応募書類の添削から面接対策まで手厚くサポートしてくれます。
NTTデータのような大手企業への転職実績も豊富で、一般には公開されていない非公開求人も多数保有しています。
転職活動に不安がある人や、多くの選択肢の中から自分に合った求人を見つけたい人に最適なエージェントです。
NTTデータはやめとけに関するよくある質問(FAQ)
NTTデータはやめとけに関するよくある質問を紹介します。
未経験からでもNTTデータに転職できる?
NTTデータへ、IT業界未経験から転職することは極めて難しいのが実情です。中途採用は、基本的に即戦力となる経験者採用です。
最低でも3年以上の関連業務経験が求められることがほとんどで、未経験者向けのポテンシャル採用の枠はほぼありません。
IT業界でのキャリアがまだない場合は、まず別の企業で数年間実務経験を積んでから、NTTデータへのキャリアアップ転職を目指すのが現実的なルートです。
NTTデータとNTTコミュニケーションズやNTT東日本の違いは?
NTTデータ、NTTコミュニケーションズ、NTT東日本/西日本は同じNTTグループですが、事業領域が明確に異なります。
主な違いは以下のとおりです。
会社名 | 主な事業領域 | 役割の概要 |
---|---|---|
NTTデータ | システムインテグレーション | 顧客の課題解決に向けたITシステムの企画・構築・運用 |
NTTコミュニケーションズ | 長距離・国際通信 | 法人向けクラウドサービスやデータセンターの提供 |
NTT東日本/西日本 | 地域通信 | 各地域での光回線や電話など通信インフラの提供 |
NTTデータはITシステムそのものを構築する役割、他のグループ会社は通信サービスという土台を提供する役割を担っています。
NTTデータでは転勤や部署異動は断れないの?
NTTデータでの転勤や部署異動は、原則として断ることは難しいとされています。総合職として採用された場合、会社の辞令には従うことが求められます。
ただし、本人のキャリアプランや家庭の事情などは一定程度考慮されるようです。定期的な面談などで自身の希望を伝えておくことで、全く意に沿わない異動の可能性を減らすことはできます。
特に若手のうちは、キャリア形成の一環として地方拠点への転勤を経験するケースも多いです。
NTTの子会社化で給料は下がる可能性がある?
NTTの子会社化によって、直ちに給料が下がる可能性は低いと考えられます。一般的にNTTの子会社化のような組織再編で、社員の不利益になる労働条件の変更が行われることはありません。
NTTデータはNTTグループの中核企業であり、人材の流出を防ぐためにも、給与水準は維持されると考えるのが自然です。
ただし、将来的にはNTTグループ全体で給与体系が統一されていく可能性はゼロではありません。
長期的な影響は、今後の動向を注視する必要があります。
NTTデータは女性が働きやすい環境って本当?
NTTデータは、女性が働きやすい環境であると言えます。産休・育休の取得はもちろん、復帰後の時短勤務やリモートワークなど、子育てと仕事を両立するための制度が充実しています。
女性の管理職登用も積極的に進めており、厚生労働大臣から女性活躍推進の優良企業として「えるぼし認定」の最高位を取得しています。
実際に、出産後もキャリアを継続している女性社員が多数在籍しており、ロールモデルを見つけやすい環境です。
まとめ
NTTデータは「やめとけ」と言われることもありますが、デメリットを理解した上でメリットに魅力を感じる場合は、転職を検討する価値は十分にあります。
項目 | 理由 |
---|---|
NTTデータで働くデメリット | ・プロジェクト次第でブラックな現場もある ・年功序列の文化が根強く残っている ・大規模組織のため意思決定に時間がかかる ・全国・海外への転勤の可能性がある |
NTTデータで働くメリット | ・安定した経営基盤と高い社会的信用 ・業界トップクラスの高い年収水準 ・住宅補助など福利厚生が非常に充実している ・社会貢献性の高い大規模プロジェクトに携われる |
ネガティブな評判だけで判断せず、ご自身のキャリアプランと照らし合わせることが重要です。
記事で紹介した転職エージェントなども活用し、後悔のない選択をしてください。