事務職は幅広い業務に携わりますが、他の職種に通用するのか不安に感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、事務職からの転職に活かせる強みやおすすめの職種、成功のコツまで詳しく解説します。
- 事務職からの転職で多い理由や背景
- 他職種でも評価されやすい事務職の強みとは？
- 未経験からでも挑戦しやすいおすすめの職種・業界
- 事務職から転職を成功させるための準備とコツ
- 転職活動をスムーズに進めるためのエージェント活用術
| 登録必須転職エージェント | 特徴 |
|---|---|
マイナビAGENT
 公式サイトで無料登録 |
|
リクルートエージェント 公式サイトで無料登録
|
|
doda
 公式サイトで無料登録 |
|
目次
事務職からの転職で多い理由
事務職からの転職で多い理由として代表的な4つを紹介します。
- 給与が低い
- ルーティンワークに飽きた
- やりがいや達成感を感じない
- キャリアアップしたい
詳しく解説します。
給与が低い
事務から転職する理由として多いのが、給与水準の低さです。事務の平均年収は343万円となっており、全職種の平均年収414万円と比べると低めです。
（参照：doda 事務職の平均年収は？）
業務内容に対して評価が上がりにくく、昇給のチャンスが少ないことに悩む声が目立ちます。
同年代と比較して給与の差を実感したときに転職を考えるきっかけになることが多いです。
ルーティンワークに飽きた
事務から転職したいと感じる理由に、日々のルーティンワークへの飽きがあります。
毎日同じような作業の繰り返しでやりがいを感じにくく、成長実感を得づらいことから新しいことに挑戦したい気持ちが強まります。
やりがいや達成感を感じない
事務から転職を考える理由のひとつに、やりがいや達成感を得づらい点が挙げられます。
裏方としての役割が多いため、成果が数字や形になりにくく、周囲から評価されにくいことがモチベーションの低下につながることがあります。
キャリアアップしたい
事務から転職する人の中には、キャリアアップを目指す人も多くいます。
将来的にマネジメントや専門職を目指したいと考えたとき、事務職では限界を感じることがあり、より裁量の大きなポジションや別業界へのチャレンジを視野に入れる傾向があります。
事務職から転職する際に活かせる強み
事務職から転職する際に活かせる強み6つを紹介します。
事務職は企業の裏方として幅広い業務を支えており、その経験は他職種でも高く評価されるポイントが多くあります。
- マルチタスク能力
- 協調性
- 作業の組み立て能力
- コミュニケーション能力
- 事務処理能力
- PCスキル
詳しく解説します。
マルチタスク能力
事務から転職する際に活かせる強みのひとつが、マルチタスク能力です。
複数の業務を並行して処理する力は、事務職で日常的に求められる基本スキルであり、他業種でもスケジュール調整や業務進行に強い武器となります。
業務の段取り力や柔軟な対応力としても評価されやすく、実務の現場で重宝されます。
協調性
事務から転職する際に活かせる強みとして、協調性の高さも挙げられます。
部署間の橋渡しやチームのサポートなど、社内外と連携しながら業務を進める経験が豊富な事務職は、どの職種でも重宝されやすい存在です。
作業の組み立て能力
事務から転職を目指す人の中で評価されやすいのが、作業を組み立てる力です。
業務の優先順位を見極め、効率よく進めるスキルは、業務改善やスケジュール管理にも応用が効くため、即戦力として期待される場面も多くあります。
工程管理やプロジェクト進行にも役立つ汎用性の高い能力です。
コミュニケーション能力
事務から転職する際に重視されるのが、円滑なコミュニケーション力です。
上司や他部署とのやり取り、取引先との調整など、丁寧で的確なコミュニケーションを積み重ねてきた経験は、営業や接客などの職種でもプラスになります。
誤解のない伝え方ができる点でも、信頼される人材として評価されやすくなります。
事務処理能力
事務から転職をするうえで見落とせないのが、事務処理の正確さやスピードです。
入力作業やデータ管理、請求処理などをミスなくこなす力は、信頼性の高い業務遂行能力として評価され、職種を問わず活かせます。
丁寧な処理力は、数字を扱う業務やミスが許されない環境でも重宝されます。
PCスキル
事務から転職を目指す際にアピールしたいのが、実践的なPCスキルです。
WordやExcel、PowerPointの活用はもちろん、社内システムやクラウドツールを使いこなしてきた経験は、ITリテラシーが求められる現代の職場で強みになります。
Excelでの関数・データ集計などは、分析系や管理系の業務でも即戦力として活かされる場面が多いです。
事務職からの転職におすすめの業界・職種
事務職からの転職におすすめの業界・職種は以下の通りです。
- 営業職
- エンジニア
- Webデザイナー
- 介護職
- 接客業
- IT業界
- 教育・研修業界
- 人事・総務職
- マーケティング・広報職
順番にみていきましょう。
営業職
事務から転職する際に営業職は人気のある選択肢です。
顧客対応や資料作成の経験が活かしやすく、成果が数字として表れるためやりがいも感じやすい職種です。
コミュニケーション力や調整力を武器に活躍の場を広げられます。
エンジニア
事務から転職してエンジニアを目指す人も増えています。
ITスキルや論理的思考に興味があれば、未経験でも研修制度が整っている企業でキャリアチェンジが可能です。
PC操作に慣れている人は、習得スピードが早い傾向があります。
Webデザイナー
事務から転職してクリエイティブな分野に進みたい人にはWebデザイナーもおすすめです。
事務での資料作成やレイアウト経験を活かしつつ、スキル習得後は在宅勤務やフリーランスも目指せる自由度の高い職種です。
介護職
事務から転職して人と関わる仕事に就きたい人には介護職も一案です。高齢化が進む中でニーズが高く、未経験から始めやすい点も魅力です。
人への気配りや細やかな対応力は、事務経験者にとって活かしやすいポイントとなります。
接客業
事務から転職する際に接客業も選択肢のひとつです。
顧客応対やクレーム対応など、柔軟な対人スキルが求められる場面が多く、事務経験のある人は丁寧な対応力が評価されやすくなります。
IT業界
事務から転職して成長産業に関わりたい人にはIT業界もおすすめです。
エンジニア以外にも営業・事務・カスタマーサポートなど幅広い職種があり、業界全体が拡大している今こそチャンスのある分野です。
教育・研修業界
事務から転職して人材育成に関わりたい人には教育・研修業界が適しています。
資料作成・スケジュール管理・調整業務など、事務経験と親和性の高い業務が多く、未経験でも入りやすい業界です。
人事・総務職
事務から転職する際に社内業務を継続したい場合は、人事や総務職が現実的なステップです。
採用・勤怠・備品管理など、事務の延長線上にある業務が多く、即戦力としての活躍が期待されます。
マーケティング・広報職
事務から転職して発信や分析に関わりたい人にはマーケティング・広報職も魅力的です。
数値管理や資料作成のスキルを活かしつつ、SNSやWebなど時代の変化に合わせた分野での成長も期待できます。
事務職からの転職を成功させるコツ
事務職からの転職を成功させるコツを6つ紹介します。
- 自己分析を徹底する
- 適性診断を受ける
- 転職先で活かせるスキルや経験をアピールする
- 転職理由を明確にする
- 業界・企業研究を怠らない
- 転職エージェントを利用する
詳しく解説します。
自己分析を徹底する
事務から転職を目指すなら、まずは自己分析を徹底することが重要です。
自分の得意なこと・苦手なこと・価値観を整理することで、ミスマッチを防ぎ、納得感のある転職が実現しやすくなります。
なぜ転職したいのか・どんな働き方をしたいのかを言語化しておくことが第一歩です。
適性診断を受ける
事務から転職する際には、適性診断を活用して自分に合う職種を見つけるのも有効です。
自分では気づかなかった強みや興味のある分野が見えることで、転職の方向性に自信が持てるようになります。
無料で使えるツールも多く、客観的な視点を得られる点が大きなメリットです。
転職先で活かせるスキルや経験をアピールする
事務から転職を成功させるには、これまでの経験をどう活かせるかを明確に伝えることが大切です。
事務職をしていたことだけを伝えるだけでなく、具体的な業務内容や成果を交えてアピールしましょう。
業種や職種が変わっても応用できるスキルは多いため、言語化して伝える力が問われます。
転職理由を明確にする
事務から転職する際は、転職理由を準備しておきましょう。
環境を変えたい・キャリアアップしたいなど、前向きな意志を伝えることが、採用担当者からの印象を左右します。
業界・企業研究を怠らない
事務から転職する場合、希望する業界や企業の情報を事前にしっかり調べることが重要です。
業界の将来性や企業の社風、事務職の役割などを理解しておくことで、応募先とのマッチ度が高まり、選考にも自信を持って臨めます。
面接での志望動機や逆質問の質も格段に上がります。
転職エージェントを利用する
事務から転職を効率よく進めたい人には、転職エージェントの利用がおすすめです。
キャリア相談から書類添削、求人紹介まで幅広くサポートしてくれるため、ひとりで進めるよりも成功率が高まります。
未経験職種への挑戦や非公開求人の紹介など、自分では見つけられないチャンスを得ることも可能です。
事務職からの転職で利用するべき転職エージェント
事務職からの転職で利用するべき転職エージェントを3つ紹介します。転職支援に強いエージェントを上手に活用するのが成功への近道です。
- マイナビAGENT
- リクルートエージェント
- doda
順にみていきましょう。
マイナビAGENT
| 運営会社 | 株式会社マイナビ |
|---|---|
| 公開求人数 | 非公開 |
| 非公開求人数 | 非公開 |
| 対応地域 | 全国 |
| 所在地 | 本社：東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号 |
| 料金 | 無料 |
自分に合う仕事がわからない人や将来のキャリアが漠然としている人に向いており、キャリアの方向性から一緒に考えてもらえる点が魅力です。
リクルートエージェント
出典：r-agent.com
| 運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ |
|---|---|
| 公開求人数 | 約571,000件 |
| 非公開求人数 | 約414,000件 |
| 対応地域 | 全国＋海外 |
| 所在地 | 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
| 料金 | 無料 |
保有している求人数が非常に多く、事務職経験を活かせるポジションから未経験職種まで幅広く紹介可能です。色々な業界・職種を比較検討したい人や選考をスピーディに進めたいという人にぴったりです。
doda
出典：doda.jp
| 運営会社 | 株式会社パーソルキャリア |
|---|---|
| 公開求人数 | 約245,000件 |
| 非公開求人数 | 約30,000件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 拠点 | 東京本社（丸の内オフィス） 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F （全国に24拠点） |
| 料金 | 無料 |
スカウト機能や診断ツールが充実しており、自分の強みや適職を把握しながら求人を探すことができます。
転職活動に使えるコンテンツが多く、働きながら転職を進めたい人に向いています。
「doda（デューダ）の評判・口コミを徹底調査【活用するコツや注意点を解説】」
「dodaエージェントはひどい？悪い評判・口コミの真相を解説」
事務職から転職する際によくある質問
事務職から転職する際によくある質問をまとめました。
医療事務からのおすすめ転職先は？
医療事務から転職する場合は、レセプト処理や患者対応の経験が活かせる職種がおすすめです。
病院の受付・医療系のカスタマーサポート・クリニックの運営事務などが挙げられます。一般事務や医療関連の人材会社などへの転職もスムーズに進むケースがあります。
40代でも医療事務から転職することは可能？
40代でも医療事務からの転職は十分に可能です。
これまでの実務経験を強みに、同じ医療業界内での職種変更や、スキルを活かした管理部門への転職が現実的です。
丁寧な対応力や安定した勤務実績が評価されやすいため、自信を持って挑戦してみましょう。
調剤事務から転職する理由は何？
調剤事務から転職する主な理由は、キャリアの限界や収入面への不安です。
専門性が高い一方で業務内容が固定されやすく、将来的な成長が描きにくいと感じて転職を考える人が多くいます。
より幅広い業務やキャリアアップを目指したいという人には、一般事務や医療以外のバックオフィス職も選択肢になります。
営業事務から他の職へ転職するのは難しい？
営業事務から他の職種への転職は、難しくありません。
営業サポート・調整力・社内外との連携といった経験は、営業・カスタマーサポート・人事などさまざまな職種で評価されます。
裏方経験が前面に出すぎないよう、主体的に動いた業務も具体的に伝えることがポイントです。
事務から事務への転職理由をポジティブに言い換える例は？
事務から事務への転職理由をポジティブに言い換える例をまとめました。
| ネガティブな理由 | ポジティブな言い換え例 |
|---|---|
| ルーティンワークが中心で成長を感じにくい | 幅広い業務を経験し、スキルの幅を広げられる環境に挑戦したい |
| 人間関係がうまくいかなかった | チームで協力し合える環境で、自分の力をより発揮したい |
| 残業や業務量が多く、体力的に厳しかった | ワークライフバランスを大切にしながら、効率的に働ける職場を希望している |
| 評価制度に不満があった | 成果や取り組みを正当に評価してもらえる環境で、長く働き続けたい |
| 会社の将来性に不安を感じた | 安定した基盤のある企業で、腰を据えてキャリアを築いていきたい |
このように言い換えることで、単なる不満ではなく前向きな転職理由として伝えることができます。
30代で事務職から転職するのは難しい？
30代からの事務職から転職も十分に可能です。
これまでの業務経験に加えて、将来の方向性を明確に持っている30代は、即戦力としての期待も大きいです。
何がしたいかを明確にし、企業とのマッチ度を意識することで成功率がより高まります。
転職エージェント・転職サイト選びに迷ったらどうすればいい？
転職するにあたって、転職エージェント・転職サイトの利用は必須です。そこで、「ウルキャリ転職」が総力を挙げて30社以上の転職エージェント、転職サイトを徹底比較し、おすすめを紹介しています。 あなたが選ぶべきなのはどの転職サービスなのかが分かりますので、迷った時の参考にしてみてください。
