
どんな業界や職種に転職すればいいんだろう?
金融機関で得た知識や経験は他の業種でも重宝されることも多く、転職活動を進める上での強みとなります。
しかし、転職方法や転職先を誤ってしまうことで、転職失敗や求職活動の長期化を招く可能性があるため注意が必要です。
この記事では、金融機関からの転職を成功させる方法やおすすめの業界・職種を解説します。
- 金融業界からの転職におすすめの業界・職種
- 金融機関からの転職を成功させるポイント
- 金融業界から転職する際に利用するべき転職エージェント
転職エージェントを利用するべき7つの理由 |
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登録必須転職エージェント | 特徴 |
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マイナビAGENT
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目次
金融業界からの転職におすすめの業界・職種
金融業界からの転職におすすめの業界・職種は以下のとおりです。
- コンサルティング業界
- 監査法人
- 企業の管理部門
- 不動産業
- IT企業
- 営業職
詳しく解説します。
コンサルティング業界
金融業界からの転職におすすめの業界・職種1つ目は、コンサルティング業界です。コンサルティング業界は銀行や証券会社から転職した人が多く活躍しています。
成果に対するコミット力やクライアントとのコミュニケーション能力が求められる点など金融業界との共通点も多く、前職での経験やスキルを活かして働ける職種です。
金融機関で得た知見は、金融業界のプロジェクトやM&A戦略立案や財務アドバイスなど幅広いプロジェクトで重宝されるでしょう。
年功序列が残っている金融業界と違い成果主義であるため、自分の実力を試してみたい人にもおすすめです。
監査法人
金融業界からの転職におすすめの業界・職種は監査法人も挙げられます。監査法人は営業ノルマや転勤がなく、金融業界と相当する年収を稼げる点が魅力です。
公認会計士やUSCPAを取得していれば転職は決して難しくありません。金融部門で銀行業の監査に携われば、金融機関で得た経験やスキルをダイレクトに活かして働けます。
リモートワークや時短勤務など多様な働き方が可能なため、ライフワークバランスを重視したい人にもおすすめできます。
企業の管理部門
金融業界からの転職におすすめの業界・職種3つ目は企業の管理部門です。企業の管理部門では金融機関で培ったマネーリテラシーやコミュニケーション能力を活かして活躍できます。
数字を扱うことも多いため、細かな作業を正確に行うことに慣れている点も強みです。
融資や資産運用で学んだリスク管理は、事業運営や収益確保を行う上で活かされるでしょう。
金融業界と異なり、ノルマのない環境やキャリアアップの機会が多く期待できる点も魅力です。
不動産業
金融業界からの転職におすすめの業界・職種は不動産業も挙げられます。金融業界と親和性が高く、金融機関で得た知識やスキルを十分に活かせる業種です。
不動産ローンや融資などお金に関する知識を活かせるほか、共通の専門用語が多いため未経験でもスムーズ業務に馴染めます。
インセンティブ制度を導入している企業も多いため「努力に対して正当な評価が欲しい」「収入を上げたい」という人にもおすすめです。
IT企業
金融業界からの転職におすすめの業界・職種5つ目は、IT企業です。近年急成長をしているFinTech(フィンテック)企業では、金融業界で培った経験や専門知識を求められる場も多くあるでしょう。
IT業界に転職するメリットは、スピード感のある環境でクリエイティブな仕事ができる点です。
IT業界は変化の早い環境に身を置くことがモチベーションアップに繋がるという人に向いています。
営業職
金融業界からの転職におすすめの業界・職種には営業職も挙げられます。営業には顧客のニーズを引き出すコミュニケーション能力や交渉力、信頼関係の構築が求められます。
金融業界で培った営業力やコミュニケーション能力は、さまざまな企業で重宝されるでしょう。
また営業職は多数の企業が募集しているため、転職先の候補が広がる点もメリットです。
ノルマ達成がプレッシャーになる場合は、決まった取引先を回るルート営業がおすすめです。
金融機関からの転職を成功させるポイント
金融機関からの転職を成功させるポイントは以下の6つが挙げられます。
- 業種を絞りすぎない
- 希望条件を明確にし優先順位をつける
- 自己分析を徹底する
- 仕事の進め方や社風などの内部情報を確認する
- 家族の理解を得ておく
- 転職エージェントを利用する
それぞれ見ていきましょう。
業種を絞りすぎない
金融機関からの転職を成功させるポイント1つ目は、業種を絞りすぎないことです。ピンポイントで業種を決めてしまうと、選択肢が狭まってしまう恐れがあります。
自分のスキルや経験、将来のビジョンなどを整理した上で、広い視野で転職活動をすることが重要です。
希望条件を明確にし優先順位をつける
金融機関からの転職を成功させるポイントには、希望条件を明確にし優先順位をつける点も挙げられます。
「年収は○○円以上」「ノルマがない」など、転職先に求める具体的な条件を明確にし、自分にとって何が大切なのかをはっきりさせましょう。
譲れない条件を決めると同時に、妥協点を決めておくことも重要です。希望条件がすべて叶う職場を探すことで、転職活動の長期化を招く恐れがあるため注意してください。
自己分析を徹底する
金融機関からの転職を成功させるポイントは、自己分析を徹底することも重要です。自分の長所や短所、スキル、価値観を整理することは、企業選びや自己PRに役立ちます。
中途採用では即戦力が求められることも多いため、応募先の企業に自分がどう貢献できるのか、どんなスキルを活かせるのかをアピールすることが大切です。
仕事の進め方や社風などの内部情報を確認する
金融機関からの転職を成功させるポイント4つ目は、仕事の進め方や社風などの内部情報を確認することです。
内部情報の確認を怠ると入社後にイメージと現実のギャップが起こり、転職が失敗したと感じる原因になります。
SNSや企業の掲示板を活用し、職場の雰囲気や残業時間などを確認しましょう。
家族の理解を得ておく
金融機関からの転職を成功させるポイントには家族の理解を得ておくことも挙げられます。
転職で収入や生活スタイルが変化する場合、家族にも影響を及ぼすことになるでしょう。
転職を事後報告することによって、信頼関係が壊れる原因になりかねません。
また事前に相談することで家族の協力を得やすくなり、転職活動がスムーズになることも期待できます。
転職エージェントを利用する
金融機関からの転職を成功させるポイントには、転職エージェントを利用する方法もあります。
転職エージェントを利用するメリットは、企業探しから応募代行、応募書類の添削まで無料で幅広いサポートが受けられる点です。
企業の実情や面接情報にも精通しているため、求人サイトでは知ることのできない情報を手に入れることもできます。
転職活動を全面的にサポートしてくれるので、転職活動に不安がある人にもおすすめです。
金融業界から転職する際の注意点
金融業界から転職する際の注意点は次の2つです。
- 年収が下がる可能性がある
- 転職先によっては専門知識を活かせない
それぞれ詳しく解説します。
注意点①年収が下がる可能性がある
金融業界から転職する際の注意点1つ目は年収が下がる可能性があることです。金融業界は年収が高い傾向があるため、異業種に転職することで年収が下がる可能性も十分に考えられます。
しかし年収が下がってしまうことが、一概に転職失敗とは言えません。「仕事にやりがいを感じられるようになった」「スキルアップに繋がった」など、収入面以外で良い結果に繋がることもあります。
注意点②転職先によっては専門知識を活かせない
金融業界から転職する際の注意点には、転職先によっては専門知識を活かせないことも挙げられます。
金融業界で得た専門知識は転職時の強みになる一方で、業種によっては役立たない恐れもあります。
ゼロからのスタートでもチャレンジしたい業種がある場合は別ですが、前職の知識や経験を活かして働きたい場合は転職先の入念なリサーチが必要です。
金融業界の転職事情や今後の展望
金融業界の転職事情や今後の展望を以下で詳しく解説します。
- 金融業界からの転職希望者は増加傾向にある
- 銀行からの転職希望者で多い理由
- 金融業界の今後の展望
それぞれ見ていきましょう。
金融業界からの転職希望者は増加傾向にある
金融業界からの転職希望者は増加傾向にあります。厚生労働省による「雇用動向調査結果の概況」によると、令和4年の離職率は8.3%、令和5年は10.5%でした。
特に金融業界を悩ませているのが新入社員の定着率の低下です。厚生労働省の発表によると3年以内に金融業・保険業を退職した人の割合は、令和2年3月卒業者は26.3%、令和3年3月卒業者では29.3%となっています。
参照:令和4年「産業別の入職と離職」厚生労働省
参照:令和5年「産業別の入職と離職」厚生労働省
参照:新規大卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)
参照:新規大卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)
銀行からの転職希望者で多い理由
金融業界の中で銀行からの転職希望者で多い理由は次が挙げられます。
- ノルマが厳しい
- ライフワークバランスが保てない
- 社風が合わない
銀行員は融資や金融商品などにノルマが課せられます。達成できなかった場合は上司に厳しい叱責を受ける場合もあり、プレッシャーに耐えられずに辞めてしまう人も多いようです。
また銀行員は日々の業務に加えて、資格の勉強や接待などプライベートの時間を確保しにくい職業です。
金融業界独特の社風が合わない人も多く、入社後に理想と現実のギャップに苦しむケースもあります。
金融業界の今後の展望
金融業界はメガバンクを中心にDX化を進めており、積極的にクラウドの導入をする銀行も増えています。
コスト削減や収益力の向上が目的ですが、AIによって業務の自動化が進むことが人員削減に繋がる可能性もあります。
また国内では銀行や保険業界の市場は飽和状態にあるため、業績を伸ばすため積極的に海外へ進出する可能性も見込まれます。
金融業界から転職する際に利用するべき転職エージェント
金融業界から転職する際に利用するべき転職エージェントを3つ紹介します。
- マイナビAGENT
- リクルートエージェント
- doda
以下で詳しく解説します。
マイナビAGENT
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
所在地 | 本社:東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号 |
料金 | 無料 |
マイナビAGENTは営業やIT・Web、⾦融など幅広い業界の求人を揃えている転職エージェントです。
各業界に精通する専任アドバイザーが、一人ひとりのスキルや職歴に合わせて企業とのマッチングをサポートしてくれます。
書類添削や模擬面接、給与の条件交渉など幅広いサポートを受けられるため、初めて転職活動する人も安心です。
未経験歓迎の求人も多いため、新たな業界にチャレンジしたい人にもおすすめです。
リクルートエージェント
出典:r-agent.com
運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ |
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公開求人数 | 約571,000件 |
非公開求人数 | 約414,000件 |
対応地域 | 全国+海外 |
所在地 | 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
料金 | 無料 |
リクルートエージェントは業界トップクラスの求人を揃える国内最大級の転職エージェントです。
非公開求人も多く、他社では紹介されない好条件の求人が見つかることも期待できるでしょう。
キャリアアドバイザーからの手厚いサポートに加えて、転職活動の進捗を管理できる専用システム「Personal Desktop」が転職活動をサポートしてくれます。
金融業界の求人も多いため、同業他社への転職を検討している人にもおすすめです。
doda
出典:doda.jp
運営会社 | 株式会社パーソルキャリア |
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公開求人数 | 約245,000件 |
非公開求人数 | 約30,000件 |
対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京本社(丸の内オフィス) 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F (全国に24拠点) |
料金 | 無料 |
キャリアアドバイザーの紹介のほかに、スカウトメールや検索など多方面から求人を探せる点も魅力です。
転職フェアや初心者向けのセミナーも多数開催しているため、より多くの企業と出会いたい人におすすめです。
「doda(デューダ)の評判・口コミを徹底調査【活用するコツや注意点を解説】」
「dodaエージェントはひどい?悪い評判・口コミの真相を解説」
金融機関からの転職に関するよくある質問
金融機関からの転職に関するよくある質問をまとめました。
金融業界経験者の女性は転職しやすい?
金融業界経験者の女性は、正確に業務を遂行する力や高いコミュニケーション能力などが評価され、転職が有利に働くことが多いです。
特に同業他社への転職や不動産、フィンテックなどは金融機関で得たスキルや経験を活かして働ける職種です。
金融機関から転職する際に活かせる強みは?
金融機関から転職する際は次のような強みが活かせます。
- 金融知識
- コミュニケーション能力
- 業務の正確性
金融機関で得た専門知識やスキルは異業種でも高く評価されるため、転職活動において大きな強みとなります。
さまざまな業種、役職の人と接した経験は、転職先でも社内外と円滑なコミュニケーションが取れることが期待されるため、業界問わず重宝されるでしょう。
細かな作業を正確に遂行する力を、具体的なエピソードを交えてアピールすることで転職成功へと繋がります。
消費者金融からの転職におすすめの転職先は?
消費者金融からの転職におすすめの転職先は以下が挙げられます。
- 銀行・信用金庫
- 保険会社
- 不動産業界
- フィンテック企業
特に銀行・信用金庫や保険会社は求められる知識やスキルに共通性も多く、比較的挑戦しやすい業種です。
不動産業界やフィンテック企業はやや難易度が上がるものの、消費者金融で身につけた知識やスキルを活かして働きたい人にはおすすめです。
転職エージェント・転職サイト選びに迷ったらどうすればいい?
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