弁護士におすすめの転職エージェント20社比較！選び方や成功のコツも解説

弁護士業界では転職やキャリアアップを考える人も多く、転職者数も少なくありません。この記事では、弁護士の転職先を見つけるのに最適な転職エージェント・転職サイトを比較し、おすすめを紹介します。

転職エージェントの選び方や転職を成功させるコツも解説するので、ぜひ参考にしてみましょう。

弁護士向け転職エージェント・転職サイト20社一覧比較

弁護士におすすめの転職エージェント・転職サイト20社を一覧比較でまとめました。
※表は左右にスクロールできます

転職サイトには「総合型」と「特化型」の2種類があり、自分の目的に合わせて転職サイトを使い分けることがポイントです。

さまざまな弁護士の仕事から転職先を選びたい人は「総合型」に、弁護士に特化したサービスが受けたい人は「特化型」がおすすめです。

さらに効率よく転職活動を進めるなら、総合型と特化型を併用して多くの情報を手に入れることをおすすめします。

弁護士転職に強い転職エージェント・転職サイトおすすめ13選

弁護士転職に強いおすすめの転職エージェント・転職サイト13選を紹介します。

詳しく解説します。

弁護士ドットコムキャリア

出典：career.bengo4.com

運営会社	弁護士ドットコム株式会社
公開求人数	非公開
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
拠点	東京本社 東京都港区六本木四丁目1番4号 黒崎ビル6階 （全国で3拠点）
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントの1つ目は、弁護士ドットコムキャリアです。

弁護士ドットコムキャリアは日本最大級の弁護士相談ポータルサイトである、弁護士ドットコムが運営する特化型の転職サービスです。

運営会社の登録弁護士数は10,000人以上在籍しており、現役弁護士による丁寧なサポートが充実しています。

弁護士業界の情報収集をしたい人や、転職活動に不安がある人におすすめです。

 

NO-LIMIT

出典：no-limit.careers

運営会社	株式会社アシロ
公開求人数	284件
非公開求人数	600件以上
対応地域	全国
拠点	東京都新宿区西新宿6-3-1 新宿アイランドウイング4F
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントの2つ目に、NO-LIMITがあります。NO-LIMITは弁護士の転職を専門に行う、業界特化型の転職エージェントです。

弁護士や法曹業界の人材紹介を専門としており、一般民事や刑事事務所、大手企業法務系事務所まで、さまざまな事務所や企業との繋がりがあります。

スピード感・求人マッチングの精度・企業や事務所内情の詳しさの点で高い評価を受けているのが特徴です。

幅広い企業や事務所の求人をチェックしたい人におすすめです。

 

BEET-AGENT

出典：beet-agent.com

運営会社	株式会社アシロ
公開求人数	約1,000件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
拠点	東京本社 東京都新宿区西新宿6-3-1 新宿アイランドウイング4F
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントとして、BEET-AGENTが挙げられます。BEET-AGENTは管理部門・法務・コンプライアンスに特化した転職エージェントです。

企業の内情を細かく把握しており、求職者一人ひとりと向き合う丁寧なサポートが充実しているため、ミスマッチのない転職が可能です。

法務向けの求人が多いため、法律事務所からインハウスへの転向、企業法務キャリアを歩みたい弁護士は活用のメリットが大きいといえます。

企業法務のキャリアを希望しており、管理部門が評価される環境で働きたい人におすすめです。

 

MS-Agent

出典：jmsc.co.jp

運営会社	株式会社MS-japan
公開求人数	9,721件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国・一部海外
拠点	東京・横浜・名古屋・大阪
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントの4つ目は、MS-Agentです。MS-Agentは管理部門や士業に特化し、30年以上の転職支援実績を持つ転職エージェントです。

経理・財務・人事・総務から、広報、マーケティング、秘書など幅広い企業を支える職種の求人を多く保有しています。

アドバイザーはそれぞれの職種に精通しているため、自分が希望する業種ならではの悩みやキャリアプランについても相談しやすくなっています。

幅広い業種から転職先を選びたい弁護士におすすめです。

 

ヒュープロ

出典：hupro-job.com

運営会社	株式会社ヒュープロ
公開求人数	約9,000件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国 （主に都市部）
拠点	東京本社 東京都渋谷区道玄坂2-16-4 野村不動産渋谷道玄坂ビル 4階/6階（受付）
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントとして、ヒュープロがあります。ヒュープロは弁護士・会計士・税理士の転職支援に強い転職サイトです。

経験の有無に問わず多くの求人を保有しており、スピーディな対応で効率よく転職活動が進められるのが特徴です。

弁護士の経験豊富な担当者が専属でついてくれるので、弁護士業界に特化した面接対策のサポートが受けられます。

弁護士・会計士・税理士としてキャリアアップや将来の独立を目指す人におすすめです。

 

 

JACリクルートメント

出典：jac-recruitment.jp

運営会社	株式会社JAC
公開求人数	約11,000件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
拠点	東京本社 東京都千代田区神田神保町1-105　神保町三井ビルディング14階 （全国に12拠点）
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントには、JACリクルートメントが挙げられます。

JACリクルートメントはミドル・ハイクラス・管理職に特化した転職エージェントで、弁護士向けの優良企業も多く扱っています。

プロの転職コンサルタントからのサポートが充実しており、あなたの適性を把握したうえで、キャリアアップを狙った案件紹介が受けられます。

年収1000万円以上の求人も豊富なため、弁護士業界の管理職でさらに年収をアップさせたい人におすすめです。

 

リクルートダイレクトスカウト

出典：directscout.recruit.co.jp

運営会社	株式会社リクルート
公開求人数	約250,000件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国＋海外
拠点	東京本社 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー （全国に16拠点）
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントの7つ目は、リクルートダイレクトスカウトです。

リクルートダイレクトスカウトはハイクラス求人に特化しており、年収800万〜1,500万円の求人を多く取り扱っているスカウト型転職エージェントです。

レジュメを登録すると、3,000人以上のヘッドハンターや大手企業から高待遇で直接スカウトが届きます。

非公開求人を含めた求人数が多く、他の転職エージェントにはない求人と出会える可能性もあります。

高年収を狙った多くの弁護士向け求人を探したい人におすすめです。

 

ビズリーチ

出典：bizreach.jp

運営会社	株式会社ビズリーチ
公開求人数	約98,000件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
拠点	東京本社 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー12F （全国に6拠点）
料金	基本無料 プレミアムプラン：5,478円～

弁護士向けのおすすめ転職エージェントには、ビズリーチがあります。

ビスリーチは年収800万円以上のハイクラスの求人を多く扱う、国内最大級のスカウト型転職エージェントです。

弁護士業界に転職希望のレジュメを登録すると、ヘッドハンターや大手企業から高待遇でのスカウトが届きます。

さらにヘッドハンターが利用者のスキルや、今後のキャリアプランについても客観的に評価してくれるので安心して利用できます。

スカウトで弁護士業界に対する市場価値を把握したい人におすすめです。

 

 

doda

出典：doda.jp

運営会社	株式会社パーソルキャリア
公開求人数	約214,000件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
拠点	東京本社（丸の内オフィス） 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F （全国に24拠点）
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントは、dodaです。dodaは人材大手の「パーソルキャリア」が運営している転職エージェントです。

転職者の満足度No.1で「キャリアアドバイザーの対応が丁寧」と多くの転職者から高い評価を受けています。

弁護士向けの優良求人の紹介や書類作成、面接対策まで優秀なキャリアアドバイザーと一緒に転職活動を進めたい人は利用してみましょう。

転職活動に不安があり、丁寧なサポートを受けたい人におすすめです。

 

 

LEGAL JOB BOARD

出典：legal-job-board.com

運営会社	株式会社WILLCO
公開求人数	553件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
拠点	東京都港区赤坂 4-2-6 住友不動産新赤坂ビル10階
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントの10個目は、LEGAL JOB BOARDです。

LEGAL JOB BOARDは弁護士、司法書士、社労士など士業を専門とした転職求人サイトです。

法律事務所に限らず、サービス系、建築系、IT系など法務部門がある企業の求人を保有しています。

スカウト機能がある点が特徴で、企業への直接応募だけでなく、経歴やスキルを登録すれば企業からオファーが受けられることもあります。

エージェントサービスとして、求人には掲載していない情報の提供や面接の同行、給与や勤務形態の交渉も受けられるのが魅力的です。

企業での法務の仕事に携わりたい人におすすめです。

 

弁護士転職.jp

出典：bengoshitenshoku.jp

運営会社	株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社
公開求人数	800件以上
非公開求人数	非公開
対応地域	全国＋海外
拠点	東京都港区新橋四丁目1番1号 新虎通りCORE
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントは、弁護士転職.jpです。弁護士転職.jpは弁護士特化の転職エージェントで、さまざまな弁護士の将来や課題解決の実現のためにサポートが充実しています。

独自の非公開求人を豊富に保有しているのが強みで、他にはない高待遇な求人紹介も受けられます。

また、転職後の生涯サポートもしてくれるので、次のキャリアアップの際にも引き続き利用することが可能です。

分野を広げて経験を積みたい人や、キャリアを開拓したい人におすすめです。

 

アガルートキャリア

出典：agaroot-career.jp

運営会社	株式会社ファンオブライフ
公開求人数	非公開
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
拠点	東京都新宿区新小川町5-5 サンケンビル4階
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントとして、アガルートキャリアがあります。アガルートキャリアは弁護士、会計士、管理部門に特化した転職エージェントです。

さまざまな企業の求人を保有しており、大企業やスタートアップ企業の重役、役員クラスの求人も豊富に取り揃えています。

アガルートアカデミーという通信講座を開設して「学び」と「キャリア形成」をつなげる取り組みをしており、スキルアップしながらの転職活動を進められるのが特徴です。

企業の役員としてハイクラス転職を目指す人におすすめです。

 

企業法務革新基盤

出典：lawplatform.co.jp

運営会社	企業法務革新基盤株式会社
公開求人数	非公開
非公開求人数	非公開
対応地域	全国＋海外
拠点	東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング11階
料金	無料

弁護士向けのおすすめ転職エージェントの最後は、企業法務革新基盤です。企業法務革新基盤は企業法務領域特化のキャリア支援サービスを提供する会社です。

業界で高い知名度と実績を持っており、さまざまな法律事務所との豊富な繋がりがあります。

事務所が求める人材と、自身の経歴を重ね合わせて求人を紹介してもらえるので、マッチングの精度が高くなるのが強みです。

キャリアカウンセリングを受けるだけにも利用できるので、企業法務領域での転職を目指す人はぜひ活用してみましょう。

 

弁護士転職に強い転職エージェントを利用するメリット

弁護士転職に強い転職エージェントを利用するメリットには、以下の5つがあります。

ひとつずつ見ていきましょう。

メリット①希望条件に沿った求人を効率よく紹介してもらえる

弁護士に強い転職エージェントを利用するメリットの1つ目は、希望条件に沿った求人を効率よく紹介してもらえる点です。

弁護士特化型の転職エージェントなら、これまでの経験や希望に沿って適切な求人を紹介してもらえます。

転職エージェントは経験豊富なため職場の環境や転職事情についても詳しく把握しているケースが多いです。

自力で求人を探して情報収集をするよりも効率よく希望に合った求人に出会える可能性が高まります。

メリット②現職が忙しくても問題なく転職活動できる

弁護士に強い転職エージェントを利用するメリットとして、現職が忙しくても問題なく転職活動できることが挙げられます。

転職エージェントを利用すれば、求人検索や書類の作成、面接対策まで幅広いサポートが受けられるため、現職が忙しくても効率よく転職活動が進められます。

転職活動では特に企業の比較や情報収集に時間がかかるため、現職が多忙だと転職活動に割ける時間が限られるため容易ではありません。

日々の業務に追われている人は転職エージェントを活用して効率よく転職活動を進めましょう。

メリット③職場の雰囲気や内情が手に入る

弁護士に強い転職エージェントを利用するメリットは、職場の雰囲気や内情が手に入ることです。

弁護士に特化した転職エージェントは業界事情に精通しており、求人先の職場の情報も十分に把握しています。

これらの情報は自分では確かめづらいうえに、求人票にも記載がないため確認が難しいでしょう。

メリット④弁護士キャリアをプロに相談しながら戦略立てできる

弁護士に強い転職エージェントを利用するメリットには、弁護士のキャリアをプロに相談しながら戦略立てできることが挙げられます。

転職エージェントに相談することで、キャリアパスや自身の希望について考えを整理して、今後の方向性を定めることが可能です。

今後のキャリアについてヒアリングを実施したうえで、最適な求人を提案し、理想のキャリアを叶えるサポートをしてもらえるでしょう。

経験したい分野や将来の方向性が決まっている人も、どのようなキャリアを歩めば良いか分からない人も、転職活動エージェントに相談するのがおすすめです。

メリット⑤インハウス転職も内定率が高い

弁護士に強い転職エージェントを利用するメリットの最後は、インハウスローヤーの転職も内定率が高い点です。

インハウスローヤーとは組織や企業などの事業体において役職員として勤務する弁護士のことです。

弁護士特化型の転職エージェントなら、組織や企業の内部事情にも詳しく、インハウスとして活躍できる提案も受けられるので内定率が高くなります。

特化型は大手の総合型転職エージェントより求人数は少ないですが、以下のように独自のメリットがあります。

特化型の転職エージェントに登録して、スキルや経歴をどう活かせるかのアドバイスも受ければ、理想の転職先を見つけるでしょう。

弁護士転職に強い転職エージェントを利用するデメリット・注意点

弁護士転職に強い転職エージェントを利用するデメリット・注意点は以下が挙げられます。

転職エージェントは一人ひとり担当のキャリアアドバイザーがついてサポートを受けながら転職活動を進めます。

そのため担当者との相性は非常に大切で、相性が合わなければ希望の求人を紹介してもらえなかったり、転職がスムーズに進まなかったりする可能性があります。

最も注意すべき点が、求人への応募や内定承諾を強引に進めてくるエージェントです。

転職エージェントは求職者と企業をマッチさせることで報酬を得ているので、利益を重視する担当者は強引に転職を進めてくるケースがあります。

担当者との相性が合わない場合や、無理に応募や内定承諾を進めてくると感じた場合は、担当者の変更を申し出るか、利用するサービスを変更しましょう。

また、弁護士特化型の転職エージェントでも、法務・組織・民事など、特化している領域はそれぞれ違います。

自分の希望している分野ではない、専門性にかけたアドバイスをされるケースもあるので注意が必要です。

弁護士向け転職エージェントを選ぶポイント

弁護士向け転職エージェントを選ぶポイントを4つ紹介します。

詳しく解説します。

弁護士業界の転職に精通しているか

弁護士向け転職エージェントを選ぶポイントの1つ目は、弁護士業界に精通しているかです。

転職エージェントには、さまざまな業界を扱う「総合型」と、特定の業界に特化した「業界特化型」の2種類があります。

特化型の転職エージェントは、業界に精通しているアドバイザーが在籍しているため、専門性の高いアドバイスが受けられます。

また、他の転職エージェントにはない非公開の求人案件も豊富に取り揃えているのが特徴です。

すでに弁護士として経験がある人は、弁護士の業界特化型の転職エージェントを登録するのがおすすめです。

質の良い求人が豊富か

弁護士向け転職エージェントを選ぶポイントとして、質の良い求人が豊富かに注目しましょう。

一般的に「総合型」の転職エージェントは求人の数が多く、「特化型」は求人紹介のマッチングの精度が高いです。

総合型の転職エージェントは求人の数が多いため、さまざまな事務所や企業の求人を紹介できますが、担当者が詳しく内情を把握していない場合が多いです。

求人の質を重視したい場合は、弁護士特化型の転職エージェントを利用して、転職先の詳しい情報を聞きながら求人を紹介してもらいましょう。

経験豊富なアドバイザーか

弁護士向け転職エージェントを選ぶポイントとして、経験豊富なアドバイザーであることが挙げられます。

経験豊富かを見極めるために以下のポイントに注目しましょう。

アドバイザーの力量によって今後のキャリアが左右されるケースが多いので、専門性の高い転職サービスを選ぶことが重要です。

経験豊富なアドバイザーを味方につけて転職活動を進めると、理想のキャリアを叶えられる可能性が高まります。

担当アドバイザーと相性が合うか

弁護士向け転職エージェントを選ぶポイントの最後は、担当アドバイザーと相性が合うかどうかです。

転職エージェントは一人ひとりに担当のキャリアアドバイザーがついて転職活動を進めるため、担当者との相性は非常に重要です。

自分にとってどの転職エージェントが良いかは判断できないので、まずは複数の転職エージェントに登録し、担当者と話をしてみるのも一つの手段です。

何人かと話をすれば、自分の求めているものに応えてくれるかどうかの判断基準が分かってきます。

担当者との相性が合わないと感じた場合は、他の転職エージェントを利用するか、別の担当者に変更を申し出ることをおすすめします。

弁護士が転職エージェントを利用するべきケース

弁護士が転職エージェントを利用するべきケースとしては、以下の3つが挙げられます。

詳しく解説します。

未経験分野へ転職したい場合

弁護士が転職エージェントを利用するべきケースの1つ目は、未経験分野へ転職したい場合です。

多くの法務事務所は中途採用をする場合、即戦力の人材が求められるため、未経験分野への転職はハードルが高くなる傾向があります。

例えば、債務整理の仕事をしている人が企業法務へ転職したい場合など、異なる職種を希望する際は転職エージェントの利用をおすすめします。

未経験でも応募可能な求人を紹介してもらえるので、自力で選考通過できないような事務所でもエージェントのアドバイスで内定に繋がることも珍しくありません。

法律事務所からインハウスに転職したい場合

弁護士が転職エージェントを利用するべきケースとして、法務事務所からインハウスに転職したい場合が挙げられます。

法律事務所での経験しかない場合は、インハウスへの求人に応募しても書類で不採用にされるケースが多いです。

なぜならインハウスローヤーへの転職では、企業での実務経験が重視されるためです。

転職エージェントを利用すると、法律事務所での経験を高く評価してくれる求人紹介や、インハウス転職をするためのノウハウを紹介してもらえます。

法律事務所からインハウス転職を希望する人は、転職エージェントからの具体的なアドバイスを受けてみましょう。

インハウスから法律事務所へ転職したい場合

弁護士が転職エージェントを利用するべきケースの3つ目は、インハウスから法務事務所へ転職したい場合です。

インハウスローヤーから法律事務所への転職も難易度が高い傾向があります。法律事務所とインハウスでは業務内容が大きく異なるケースが多く、互いの経験が活かしきれないのが現実です。

そのため、転職エージェントからは「インハウス出身者歓迎」で募集している求人を紹介してもらうことをおすすめします。

また、インハウスから法律事務所への転職では志望動機や転職理由を明確にすることが重要です。

弁護士の転職事情

弁護士の転職事情を以下の項目に分けて紹介します。

詳しく解説します。

弁護士が転職を考える主な理由

弁護士が転職を考える主な理由には、以下の8つが挙げられます。

事務所の代表弁護士との人間関係悪化

弁護士が転職を考える理由の1つ目に、事務所の代表弁護士との人間関係の悪化が挙げられます。

弁護士数が50人を超える大規模な法律事務所であれば代表弁護士との関わりもあまり多くないため、意見の食い違いで揉めることは少ないです。

しかし、10人以下の法律事務所の弁護士は、目指すところや弁護士としての理想など、意見がぶつかるシーンが良く見られます。

人数の少ない小規模な法律事務所ほど、代表弁護士との人間関係が悪化しやすい傾向があるので注意しましょう。

クライアントとの人間関係によるストレス

弁護士が転職を考える理由として、クライアントとの人間関係によるストレスがあります。

弁護士は仕事上、多くの人と接するのでストレスを感じる時間が長くなる職業です。そのため、人間関係に疲れてしまい、弁護士業から転職を考えるケースが多くあります。

特に、弁護士は自分とは無関係な人たちの中和や弁護を促す仕事なので、日頃から余計にストレスを感じやすい職業でもあります。

分野を変えたい

弁護士が転職を考える理由の3つ目は、働く分野を変えたい場合です。

弁護士には上記のようにさまざまな分野での仕事内容があります。「自分に合った仕事に就きたい」や「違う分野でキャリアを積み上げたい」と考える人も少なくありません。

さまざまな働き方を選べるのも弁護士業の特徴です。自分が本当に働きたい分野を目指して転職を考える人も多いでしょう。

労働に対する年収が低い

弁護士が転職を考える理由は、労働に対する低い年収にあります。イメージでは年収が高そうな弁護士業ですが、実際はすべてが高年収とは限りません。

年齢や職種、個々のスキルにも収入は影響しますが、給与が理想よりも低くて転職を検討する人も多いです。

弁護士は国家資格でもあるので、難関な司法試験に合格した人にしかできない職業ですが、実務が大変なわりに年収が低いケースもあります。

労働に見合った給与が得られない弁護士は、次第にストレスを感じて転職を考え始めるでしょう。

長時間労働になりやすい

弁護士が転職を考える理由として、長時間労働になりやすいことが挙げられます。弁護士は国家資格なので、日々の業務が簡単で楽ということは決してありません。

多くの人から求められることが多く、一般職よりも大変な職業でもあります。働き方によっては長時間労働となり、心身が疲弊してしまうケースも多いでしょう。

司法試験に合格したとはいえ、日々の辛い業務が待っていることもあるため、長時間労働は転職を考えるきっかけの一つと言えます。

過度なストレス

弁護士が転職を考える理由の6つ目は、過度なストレスを抱えている場合です。日々の業務案件が尽きない仕事のため、過度なストレスで心身を病んでしまうケースも多くあります。

弁護士は多くの問題を抱える物事を、最善の方法で法律に則りながら判断する重大な仕事です。

そのため、数多くの他者が巻き起こす事件に関与して、日々時間に追われてしまいます。

徐々に心身へのダメージが蓄積してしまうことが多く、ストレスが過大になったときに転職を考える人も多いでしょう。

体調を崩した

弁護士が転職を考える理由として、体調を崩してしまうことが挙げられます。

弁護士は日頃から気が休まることが少ない仕事なので、疲労が重なって体調管理が行き届かず、体調を崩してしまうことがあります。

体調を崩してしまっては、弁護士の仕事を遂行していくことはできません。健全な体があってこそ仕事が遂行できるので、体調を崩しがちな弁護士が転職を考えるケースも多いでしょう。

独立に失敗した

弁護士が転職を考える理由の最後は、独立に失敗した場合です。今までの弁護士業の実績を活かして仕事を受けたいと考えていても、実際は独立後に運営が上手くいかないケースが多いです。

そして仕事が立ち行かなくなって挫折してしまい、独立した弁護士業からの転職を検討しはじめます。

仕事に自信があっても、独立後にもよい影響を与えながら会社運営できるとは限りません。

弁護士で独立するには、会社経営の実力がなければ独立は難しいでしょう。

弁護士の転職先としておすすめの業種

弁護士の転職先としておすすめの業種を7つ紹介します。

他の法律事務所

弁護士の転職先としておすすめの業種の1つ目は、他の法律事務所です。弁護士として生涯働きたい人は、事務所を変えて弁護士を続ける選択もあります。

難関な国家試験を突破して弁護士になったので、資格を活かして別の法律事務所に移るのもおすすめです。

大きな問題を抱える法律事務所なら辞める選択も大切です。自分のスキルを開花できる事務所に移れば、ストレスの少ない日々を過ごせる可能性もあります。

インハウスローヤー

弁護士の転職先としておすすめの業種に、インハウスローヤーが挙げられます。

インハウスローヤーは組織内弁護士や企業内弁護士とも呼ばれ、組織の職員として働く弁護士です。

官公庁や公私団体の職員・使用人として働くインハウスローヤーという制度もあります。

個人の問題ではなく、組織課題を解決したい弁護士におすすめの職業です。

任期付き公務員

弁護士の転職先としておすすめの業種は、任期付き公務員です。公務員の主な勤務先は以下が挙げられます。

これまでの弁護士資格を活用しながら、異なる働き方ができるので、転職先の一つの選択肢です。

弁護士の資格を持ったまま公務員として働けるので、法律事務所とは大きく異なる安定した働き方が実現できるでしょう。

裁判官・検察官など

弁護士の転職先としておすすめの業種の4つ目は、裁判官や検察官です。弁護士や裁判官・検察官は「法曹」と呼び、他の法曹への転職も難しいですが可能です。

いずれも難関な国家資格が必要な職業なので、しっかりと勉強して転職を考える人も多いでしょう。

兼業・副業

弁護士の転職先として、兼業や副業という選択肢もあります。弁護士の資格を活かしたまま、全く異なる仕事を副業や兼業で行う方法です。

熱中できそうな他の職業を探して、弁護士業と並行して働くことで、大きな収入を得られる可能性もあります。

しかし、弁護士の本業に支障が出てしまっては本末転倒なので、本業をこなしながらしっかり遂行できる副業を検討してみましょう。

M&A・コンサルティングファーム

弁護士の転職先としておすすめの業種の6つ目は、M&A・コンサルティングファームです。

経営コンサルティングファームなどは弁護士の法的な知識を必要としています。

これまでの弁護士業の中で、さまざまな企業に経営アドバイスをしてきた人であれば、即戦力として十分期待されます。

コンサルティング会社の従業員なら弁護士と違い、問題が起こったときに最前線に立つ必要もなく、ストレスも大きく軽減されるでしょう。

予備校講師

弁護士の転職先としておすすめの業種の最後は、予備校講師です。受験生への勉学を教える予備校の講師は、弁護士によってされるケースも多いです。

難しい勉強をしてきた弁護士の優秀な知識を活かして、予備校生へ勉強を教える仕事は、転職先としても事例の多い職業になります。

専門分野を学生へ教えていく仕事なので、これまでの努力を活かせる立派な講師業といえます。

弁護士が転職を成功させるコツ

弁護士が転職を成功させるコツを4つ紹介します。

ひとつずつ見ていきましょう。

転職によって叶えたいことを考える

弁護士が転職を成功させる1つ目のコツは、転職によって叶えたいことを考えることです。

転職を考えるときは、現状や現職に満足しておらず、叶えたいことがあるはずです。

まずは、転職することで現状をどう変えたいかを考えることから始めましょう。主に上記の項目で、理想の最低基準を設けてみるのがポイントです。

転職先の規模に応じてやりたいことを明確にする

弁護士が転職を成功させるコツとして、転職先の規模に応じてやりたいことを明確にすることです。

転職先の規模とやりたいことの例を以下にまとめました。

転職先の規模	やりたいことの例
大手企業	・総合的な法務経験を積みたい ・幅広いキャリアを身につけたい ・事業の職員として働きたい
ベンチャー企業	・企業の成長に貢献したい ・新事業戦略の法的なアドバイスをしたい ・戦略法務に携わりたい
知財・特許分野	・技術と経営に関わりたい ・特許プログラムの企画がしたい ・幅広い領域で活躍したい

まずは自分のやりたいことや携わりたい分野を明確にしましょう。やりたいことが明確になれば、どのような規模の転職先を狙えば良いかが見えてきます。

自分の得意分野を明確にする

弁護士が転職を成功させるコツの3つ目に、自分の得意分野を明確にすることが挙げられます。

弁護士にも以下のようなさまざまな分野があります。

例えば企業に転職するなら企業法務を勉強すること、事務所に転職するならどの分野を専門にしているかを見極めることが大切です。

そして、自分がどの分野を得意としているかを知れば、納得のいく転職ができるでしょう。

弁護士業界に詳しい転職エージェントを利用する

弁護士が転職を成功させるコツの最後は、弁護士業界に詳しい転職エージェントを利用することです。

日々、弁護士の仕事をしながら転職活動を進めるのは容易なことではありません。特に企業の求人にも目を向ける場合は、調べる量も膨大になってしまいます。

転職を少しでも有意義なものにしたいなら、転職エージェントを利用してプロに相談することがおすすめです。

どうしても叶えたい希望があるのなら、こだわりの条件を提示すれば希望に合った求人を紹介してくれるので、調べる時間を大幅に削減できます。

弁護士に詳しい転職エージェントを利用すれば、企業や事務所の内情まで教えてくれるので、希望が叶う転職先が見つけられるでしょう。

弁護士の転職に関するよくある質問

弁護士の転職に関するよくある質問に回答します。

弁護士の転職が不利になる年齢は？

弁護士の転職が不利になる年齢として40代後半〜50代では、転職が難しくなるケースがあります。

弁護士は一般的な職業に比べて、年齢によって転職が不利になることは少ない傾向になります。

なぜなら、弁護士は年齢よりも人柄やスキルを重視される場合が多いからです。スキルや経験等に問題がなければ基本的に年齢を気にする必要はありません。

弁護士の転職活動期間はどれくらい？

弁護士の転職活動期間は3ヶ月〜半年くらいが一般的です。応募や選考などに2〜4ヶ月程度、内定から入職までに1〜2ヶ月程度かかります。

応募先が複数ある場合は、選考をできるだけ同時期に進めるのがポイントです。内定を職諾するか否かの判断がしやすくなります。

弁護士転職の非公開求人とは？

弁護士転職の非公開求人とは、サイト上に公開されていない求人や、応募先の名前が伏せられている求人のことを言います。

非公開求人に不信感を抱く人も多いですが、非公開求人には重要な役職や高待遇の求人である可能性が高いです。

経営に関わる重要なポストであったり、待遇を社員に知られたくなかったりする場合に、非公開求人にするケースがあります。